劇場公開日 2014年4月19日

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「池脇千鶴に恋をする」そこのみにて光輝く ARC監督/脚本 篠原隼士さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5池脇千鶴に恋をする

2014年7月9日
iPhoneアプリから投稿

単純

冒頭、綾野剛の全身を追うカメラに「これは!?」と胸を踊らせ、その後出逢う菅田将暉のクズっぷりに慣れたら、池脇千鶴の美しさにもう堪らなく、あまりに贅沢な三人をスクリーンで見ていることが幸せだった。
自分の発言により後輩をなくしてしまった達夫、自分の身体を金に変え家計を支える千夏の出逢いはとてもキュートで、愛し合う姿も綺麗。千夏につきまとう中島の脅迫で幸せにはなれない千夏をなんとか救おうとする達夫と拓児。全部の幸せになれない原因が「拓児の仮釈放」という言葉に丸められた途端に物語の道が誰にでも見えてしまう。良い言い方をすればとてもとても分かりやすい。その冒頭とのギャップに「は?」となりながらも池脇千鶴の美しさと美保監督の依頼にある心も身体も脱いだ女優魂。とりあえず、池脇千鶴バンザイの作品。

ARC監督/脚本 篠原隼士