「生きることの美しさ」そこのみにて光輝く えらさんの映画レビュー(感想・評価)
生きることの美しさ
この作品が今年ベスト級の理由
その①
美しいラストシーンから文学的なタイトルの流れが素晴らしすぎる。これほどまでに作品とタイトルが一体になっているのは見たことがありません。最早タイトルではなく字幕?というか声のないナレーションに見えました。僕は最後にタイトルが出る映画が好きなのでこれは本当にたまらない。
その②
誰もが語る3人の演技アンサンブル。特に仮面ライダーWを見ていた僕としては菅田将暉君がこんなすごい役者になっていたのかと驚きました。そんな個人的思い入れもあって彼のはしゃぐ姿はたまらなく愛おしく微笑ましく、顛末には心揺さぶられずにいられませんでした。綾野剛さんの演技は『白ゆき姫殺人事件』で初めて見ましたが、本当にダメ男が似合いますね。嬉しくなるぐらい似合ってます。『白ゆき~』とはまた違う感じのダメさでしたね。池脇千鶴さんの美人すぎずやさぐれている感じ、リアルな体型や髪をかきあげる仕草がなんとも言えない!
暗く、重く、汚いけどどうしようもなく美しく愛おしい一本。ラストシーンは必見。
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