「たくましい女。弱い男。」そこのみにて光輝く puccinoさんの映画レビュー(感想・評価)
たくましい女。弱い男。
二回鑑賞しました。
一回目は男と女の視点で観ていましたが
二回目は家族の存在を考えさせられました。
寝たきりの父と介護疲れの働かない母。
仮釈放中のどうしようもないがかわいい弟。
この家族を女は食べさせて行かなければならない。
自分しか稼げる者がいない。
そして男と出会う。
哀れで悲惨で恥ずかしい暮らしをしているこんな自分でも
好意を持ってくれる人がいてくれることに
次第に女はこれ以上の幸せと希望を感じたのである。
最後のシーン。
どうしてあの状況の中、辛くて悲しくて泣き叫んでいたのに
女は微笑みを浮かべる事が出来たのでしょうか。
自分を捨てて身も心も削って必死に生きている姿を
池脇千鶴はリアルな演技で見せつけてくれました。
どん底の状況の中でも必死で生きている人の姿を見ていると
独りでなんとなく生きている今の自分が悲しく思えてきました。
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