「判らない事だらけ」そこのみにて光輝く ロンドンさんの映画レビュー(感想・評価)
判らない事だらけ
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原作未読ながら、タツオは千夏の何に惚れたのか。哀れな女に同情してなのか?出会いからの2人の関係の発展にまず理解できない。
ライターのやりとりだけであの関係にまでなる男同士も判らない。
こういう事は、そういう人物です。では片付けられない筈で、唯一、頑張っても判るのは家族を護る為に生きる千夏のみ。植物状態の父にしたって、不労働の母然り、弟の面倒まで千夏が見ている。そこには彼女なりの家族への愛情があって、タツオがそれに惹かれるとしてもそれ以前の事だ。
彼が過去の自分との対峙の中で、彼女を救えるのかが問題なわけで、尚更彼女の何に惹かれ、如何に彼が突き動かされたかが無いと厳しい。
彼の素性が徐々に明かされてゆく展開が仇となった気がする。
体当たりの俳優陣に救われた作品かと。
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