「変化や新しきを受け入れる」インターンシップ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
変化や新しきを受け入れる
やり手の時計販売セールスマンのビリーとニック。
ところが、スマホの普及で誰も時計を買わなくなり、会社は倒産。
失職した二人が次に選んだのは、失職した原因のIT企業。グーグルのインターンだった…!
全米で2億ドルを超える大ヒットとなったが、日本では劇場未公開の『ウェディング・クラッシャーズ』以来となるヴィンス・ヴォーン&オーウェン・ウィルソン共演のコメディ。
『ウェディング・クラッシャーズ』は今となっちゃあ内容ほとんど覚えてないがなかなか面白かった記憶があり、そんな二人の再共演作なので、こちらも安心して楽しめる。
今時の企業におっさんがインターンとして入って来た。
場違いどころか、何もかもさっぱり。
専門用語も基礎知識すらワカリマセン…。
そんな未知の世界でのおっさん奮闘記。
周りは天才や年下のくせに生意気な連中ばっか。
そんなエリートの中にも居る落ちこぼれ。
ビリーとニックは必然的にこのチームに。
最初は全くソリが合わない。ビリーとニックは例えが80年代だし、落ちこぼれ連中もオタクな面々。
でも、次第にチームとして育まれてくる。
中年と若い奴ら、お互いの穴を埋め合う。
チームで何かを成し遂げようと奮闘する。
勿論ミスもある。ビリーのあのミスは痛恨!
責任を感じて一度は去るが…、連れ戻す。ビリーももうチームの一員なのだから。
最初はビリーとニックの振る舞いがちと鼻に付いた。
やりたい放題と言うか、目新しい場所でも古いやり方が通じる的な。
それは幾ら何でも都合良すぎる。
ちゃんと変化や新しい物事を受け入れるように描かれて、ひと安心。この手の作品を作るに当たって大事な事。
第2のスタートや成長。
上司や“ヘッドホンくん”もナイスな役回り。
最先端のIT企業であっても、人間第一。
未公開のアメリカン・コメディでも過激な笑いや下ネタもナシ。
好印象のお仕事&サクセス・コメディに仕上がっている。
本作特筆すべきは、グーグル本社で撮影してるという。
シリアスなドラマではなく、本作のような軽いコメディで撮影を許可する気前の良さもさることながら、ラフな社風にも驚き。
雰囲気だけはピクサーみたい。