インターンシップのレビュー・感想・評価
全57件中、1~20件目を表示
技術ゼロからGoogleに挑戦した話
映画「フリーガイ」(2021)でメガホンを取ったショーン・レビィ監督の代表作「インターンシップ」(2013)を見た。コメディなのにストーリー性もあり、学生だけでなく、転職を考えている人や転職したばかりの人、管理職の人まで楽しめる秀逸な構成が魅力的な本作。ここまで世代を超えておすすめできる作品は珍しい。
●中年の危機
映画「インターンシップ」は、異なる世代が互いに学び合い、成長していく姿を描く。腕時計の営業マンとして働いていた、中年のビリーとニック。物語は、彼らの会社が倒産し、職を失うところから始まる。新しい仕事を見つけることができずに落ち込んでいた中、ビリーが偶然Googleのインターンシッププログラムを見つけ、2人は大学生を装って挑戦することに。果たして、技術的なスキルが全くない彼らは超優秀な学生たちとどのように競い合うのか。
●世代間の交流と成長
この映画の魅力は、異なる世代間の交流と成長を描いている点にある。ビリーとニックは、技術的なスキルが不足しているため、若いインターンたちから軽蔑される。しかし、彼らは自分たちの経験と情熱を活かしてチームに貢献し、次第に信頼を得ていく。一方で、若いインターンたちもビリーとニックから多くを学んでいく。
年上世代は年下に、年下世代は年上に。
違う世代から学べることは多くある。
学生たちはインターネットでググるだけでなく、人との関わりを大切にすることを学ぶ。一方、おじさんたちは自分のスキルや経験だけに過信するのではなく、新しいことを学ぶ姿勢を持つことを学ぶ。
もし、この映画が大人をインターンシップに参加させ、大学生を再教育することだけに焦点を置いていたら、陳腐な映画になっていただろう。
しかし、彼ら自身もGoogleのインターンを通して成長する姿が描かれる。これによって若者へのただのお説教映画ではなく、ヒューマンドラマとして聴衆の心に残る作品へと昇華している。
●Googleの文化とインターンシッププログラム
映画はGoogleの職場環境を詳細に描写しており、カラフルなビルや自転車、シャトルバスなど、まるで楽園のような職場が描かれている。インターンたちは、コーディング、ヘルプラインの対応、バグの特定など、さまざまな課題に挑戦していく。これらの課題は、技術的なスキルだけでなく、創造力や問題解決能力も試されるものであった。ITスキルの全くないおじさん二人は役に立つのか。これも注目のポイントだ。
●名言
映画の中で特に印象的な名言は、「媚を売ることが教えを乞うことではない」というものだ。この言葉は、ビリーとニックが若いインターンたちに対してただ媚びるのではなく、自分たちの経験と知識を共有し、互いに学び合う姿勢を持つことの重要性を説く。
人類で初めて月面に降り立った、アームストロング宇宙飛行士は、自身の月面着陸について「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」と言った。
アームストロングではないが、この映画はまさに「どんなに小さな蟻の歩みでも、それは蝶の羽ばたきのように変化する」といったメッセージが込められているように感じた。
人間にとって小さな一歩を歩み出すことは「変化」といえよう。だが、人は変わることに対して消極的だ。なぜなら、自分が変わることは恐怖だからだ。未知の自分、未知の将来。未知ほど、不安を煽るものはない。しかし、人類は恐怖を受け入れ、変化し続けたからこそ繁栄を続けられたのである。
もちろん全てが良かったとは言えない。時代を振り返ると、良い変化も、悪い変化もあった。
ただ一つ言えるのは、我々は変わらなければ、変えられてしまう存在だということ。それは、時代が変化しているからだ。
これを踏まえた上で、変化をどう受け止めるかはその人次第である。
変わるか、変わらないか。
僕らには選ぶ権利がある。
●まとめ
「インターンシップ」は、コメディ映画としての楽しさだけでなく、世代間の交流や成長、変化の重要性を描いたヒューマンドラマとしても見応えのある作品である。ビリーとニックの物語は、変化を恐れずに新しいことに挑戦することの重要性を教えてくれる。また、彼らの奮闘を通じて、観客は自分自身の成長と変化に対する新たな視点ができると思う。
半澤洋の映画レビュー『インターンシップ』
こんにちは。半澤洋です。
ずっと見たかった『インターンシップ』
IT業界に営業職の中年オヤジ2人が葛藤や青春を謳歌するとても興味を引くストーリーでした。
チームを組んで自分自身の強味を生かして柔軟に成果を出していく姿や、課題や困難を乗り越えて信頼関係を作っていくのは年齢性別関係なく、仕事をしていく上でとても大事なこと学びました。
コミュニケーションや恋愛、仕事、人生を良くしていく事に必要なことが詰まっている映画でした。
もう1つひねりが欲しかった
「インターンシップ」を観たいと思ったのは、やっぱりGoogleのインターンに興味があったからだ。何か質問すれば「ググれ」と言われ、検索にヒットしやすい単語を「ググラビリティが高い」と表現し、もはや英語でもgoogleは動詞。
そんなデジタル社会の最上位に、中年のオッサン二人が飛び込むのだ。興味津々。
内容的にはサクセスコメディの王道。クスッと笑えるけど、意外性は感じなかったし、Google自体もあまり意外性がないというか…羨ましいけどね!
観終わって、チームで仕事をするって大変だよな、としみじみ思ってしまった。
めっちゃデキる人たちと、合理的にスケジュール通りに仕事が進む。そりゃ楽チンだ。でも、仕事はそれだけじゃない。
デキはまぁまぁくらいだけど、ダメなとこもあるけど、何だかやり易い人もいる。お願い上手なヤツは大抵誰からも可愛がられてるし、カチンと来るけどド正論なヤツもいて、まぁ仕事というのは個性と個性のぶつかり合いなんだな、と実感する。
「インターンシップ」はサクセスストーリーだから、チームの個性が上手くまとまって爽快だけど、現実ではどうだろう。デジタルネイティブな大学生たちはオッサンのちょっとズレた話に付き合ってくれるだろうか?
個人的にこの映画でイイな、と思ったのは主人公のオッサンであるビリーとニックが、意外とちゃんとした大人なことだ。
チームの女子に気を遣ってあげられるし、お酒を無理やり飲ませるような事はしない。多様性をワガママとはき違えたような勘違いヤローでなかったことが、この物語を爽やかな後味にしていると思う。
ああ、うちの会社もGoogleみたいに昼寝スペースがあったらなあ!
ストーリーの骨子はいいが品がない
中年のおじさんが頑張るストーリー。
エロシーンとか下ネタ満載であまりにも多すぎて観ていて苦痛。そのセリフ必要?このシーン必要?と思って観てました。昭和のおじさんがニヤニヤ喜んで観そう…。特に最後のピザのシーンは本当に観ていて痛々しかったし、共感は難しかった。ファミリーにも恋人同士で観るのには向きません。観るのなら夫婦か独り見をお薦めします。
クビになったおっさん2人がGoogleのインターンになり大活躍する...
クビになったおっさん2人がGoogleのインターンになり大活躍する。いかにもアメリカンなコメディで楽しい気分にさせられる。
パーティーを終えて他の仲間たちといいチームになるのが面白かった。
が、しかし評価が高すぎるようにも思う(笑)
Googleのいい宣伝になりますね。
Googleに自分を売り込んだ営業マンの映画
鑑賞後の気持ち
自分の強みはなんなのか。それを理解して売り込む。それがインターンシップ、就活で大事なことなのでは?
主人公2人はその具現化であり、学生たちのいいところを売りつけたのでは?
鑑賞後の心の変化
就活では、会社に入るための対策ではなく、自分を売り込もうと思った。
鑑賞後の行動の変化
自分の良さはなんなのか考えようと思った。
好きなシーン
営業トーク
観ているこっちまで楽しくなる営業トークだった
嫌いなシーン
なし
会社が倒産して職を失った中年男2人が、無理やりgoogleの学生イ...
会社が倒産して職を失った中年男2人が、無理やりgoogleの学生インターンシップに参加して社員になるために奮闘する。
始めはお荷物だった2人が努力と熱い想いでどんどん周りを感化させていく。
おじさんの青春って感じでよかったし、いくつからでも人生切り開いていけるっていう気持ちになれる。
googleの社内の雰囲気も知れて楽しかった。
期待せずゆるめに観る必要はある
設定キツ過ぎないか。いつもいっしょにいるおっさん二人。。
がんばって最後まで観たけどこれはきびしかった。二人は認めてもらわなけらばいけない切羽詰まった立場なのにアホすぎるキャラでしょうもないネタを連発するだけ。紛れもないクソ映画だけど、まあコメディだし期待せずゆるめに観る必要はあるか。。
それぞれの持ち味を活かすことの素敵さ
チームで仕事をすることの醍醐味がぎゅっと凝縮したような素敵な映画でした。
それにしても、おじさん2人がイケてないかんじに描かれてるけど、クィディッチの試合で瞬時に戦略たてたり、斜に構えた学生の心をつかんだり、人を巻き込むのがうますぎるし、猛烈に勉強したり、それこそ全力で楽しんでいて、いやいや全然超絶優秀やないかー!!ってなりました。楽しかったです。
みんなちがってみんないい
得意の話術と体力で製品を売りまくりの営業マンのニックとビリー。ところがある日突然会社が倒産。ボタン一つで何でも買えるネットの時代に打ちのめされる。でもこの二人、“自分達の時代は終わった”といじけるわけでもなく、かといって“これからはITの時代だ!”と猪突猛進していくわけでもない。この映画の素敵な所は、無理に自分を周囲に合わせて頑張るのではなく、自分らしさを活かして勝ちをとりに行く所。
インターンの研修でチームとなったメンバー達は、年齢も性別も人種もバラバラ。ニックとビリーのおじさんコンビを除く他のメンバー達は皆頭脳明晰の学生達。でも厳しい就職戦線の今を知る彼らは“どうせ自分なんか”とひねくれて夢も希望も無い様子。そんな彼らが一つのチームとなって課題に取り組む中で、チームワークが生まれ、自分の強みや相手の強みを認め、互いに引き出し合って成長していく様子が、笑いあり感動ありで描かれています。
インターンの資格があるのは学生だけ。その時点で普通は終わった...って思うはずなのに、“通信制の大学に登録したし~♪”と易々と応募するおじさん二人のフットワークの軽さ。頭脳明晰の学生達に囲まれても1ミリもたじろぐ事の無いハートの強さ。色々考えすぎて結局何も出来ないでいる私にはとても刺激的で勇気をもらえました。
また、課題の開始と同時に一斉に壁にペンで何やら書き出す学生達。自分の頭の中を瞬時に言語化・視覚化出来る能力って素晴らしい。私も見習いたいと思いました。
『挑戦すること』には年齢も経歴も関係ない!
営業として長年経歴を重ねてきたビリーとニックの2人が、会社の倒産をきっかけにGoogleのインターンシップに挑戦する映画。全米から優秀な大学生が集まる中、ITの知識も何もない2人がインターンシップの課題を勝ち抜いて正社員になれるのか、観ているうちにどんどん引き込まれて心の中で『頑張れ!』と何度も叫んでしまいました。周りからどんなに馬鹿にされても決して諦めず明るく前向きに挑戦する2人の姿に、諦めない心さえあれば【挑戦】には年齢も経歴も関係ないと教えられました。
チョット展開と演出がよくあるサクセスストーリーで人として大切な事は...
チョット展開と演出がよくあるサクセスストーリーで人として大切な事は何か?問いかけてくれる最後もハッピーエンド
人生紆余曲折悪い時もあれば良い時もあるネガティヴな気持ちを後押ししてくれる心地良い映画
全57件中、1~20件目を表示