「皆、同級生」あさひるばん 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
皆、同級生
元高校球児だった3人の中年男、“あさ”浅本、“ひる”日留川、“ばん”板東。
ある日、当時のマネージャーでマドンナだった幸子の娘・有三子から、「病床の母に会ってほしい」との手紙を受け、久し振りに故郷・宮崎で再会する。
監督は「釣りバカ日誌」の原作者・やまさき十三。初監督作。
平成の今の時代によく作ったもんだと感心するくらいのコテコテの昭和風人情コメディ。
描かれるエピソードもド定番。
再会した3人の、中年の青春ストーリー。
変わらぬ掛け合い、久々のキャッチボール。
マドンナの美人娘にうっとり。
父親は俺だ!俺だ!俺だ!…と何故か勝負。
で、本当の父親は誰…?
マドンナの父親は当時の野球部の鬼監督。
が、ある事が原因で疎遠の父娘。
仲直りし、祖父に結婚式に出てほしい孫娘。
仲を取り繕うとする3人…。
演出も笑いも音楽も何もかも古臭い。
だけど、何処かホッとする安心感。
予定調和の展開、お約束のハッピーエンドも。
有三子の本当の父親も予想付く。でも自ら正体を明かさないのが何だか良かった。
舞台の宮崎の風景も心地良い。
國村隼、板尾創路、山寺宏一、異色の顔合わせの3バカトリオが不思議なケミストリー。
昭和臭たっぷりの中で、桐谷美玲が魅力的な新鮮風をもたらす。
当然出演しているこの人、西田敏行。老けメイクはちとチープだが、明らかに「釣りバカ」を意識したサービスシーンあり。
どうしてもどうしても気になって仕方ない事が。
國村隼61歳、板尾創路53歳、山寺宏一55歳、斉藤慶子55歳、松平健63歳が同級生というカオス。
近大さん
こんばんは。
私もこの作品観ました。
年齢差は私も?でしたが声優から俳優まで
幅広い活躍の山ちゃんの存在感が好きでした。
最後にホロリの人情話も良いもんですね。
これはこれで好きな作品です。