ロスト・ボディのレビュー・感想・評価
全16件を表示
逆玉男が歳上妻と若い不倫相手に翻弄される話
逆玉男が歳上妻と若い不倫相手に翻弄される話。サスペンス、ミステリー、どんでん返し、全てを味わえて面白かった。
序盤中盤はアレックス(不倫男)がマイカ(アレックスの妻)が殺したことを隠し通すドキドキを味わえる。あらかじめ犯人が分かってる古畑みたいな展開を楽しめた。さらに物語全体を通して、死体失踪という最大のミステリーが絡んでくるので目が離せない。
マイカがずっと怖い。アレックスの全てを見透かしてるような態度が不気味。めっちゃ束縛しそうだし重そう。まあ熟女が若い男捕まえたらあんな感じにもなるんだろうけど。若い不倫相手に走るアレックスにすこし同情してしまった。1番怖かったのは、マイカがひき逃げをアレックスに促す所。アレックスは助けようとしたのに...マイカがすべての元凶な気がする。
マイカとアレックスの回想シーン多めで「マイカのアレックスに対する復讐撃」と勘違いさせるミスリードが上手い。
最後のどんでん返しに驚いた。マイカは死んでないと思ってからの、まさかのホセ(警部)の復讐劇。真相が分かると、ホセがアレックスに対してやたら当たりが強かったのも納得。仇を目の前にして怒りを堪えた方だと思う。仇のアレックスと寝たカーラ(ホセの娘)を
アレックスの目が閉じたと同時に暗くなり、エンドロールに繋がるの好き。余計なセリフや回想も無くスッキリとした終わり方でクールだ。ひき逃げ、不倫、ダメ絶対。
真実を追って2転3転
終始警察管轄の死体安置所施設内で進行される物語だが、回想含めて展開もあり、興味深く見れる。トータルで見ても「面白い」を1歩上回る面白さ。
ラストの落ちは3転するものであり、えーそんなんありか?となった後のラストシーンにて本当の真実が語られるのだ。
たださぁ、そこで初出しの設定入れられても、後出しジャンケン感が酷くてあまりスッキリしない。
ホラー+ミステリーのバランスが取れた良作
死体安置所から遺体が消えた謎を中心に据え、不気味な出来事が次々と起こる、 ホラー+ミステリーのバランスが取れた良作。いったい何が真実なのか最後まで分からない緊張感が続きます。二時間近く最後まで飽きずに見れた映画は久しぶり。二転三転する展開に加え、オチにも意外性があって良かった。最初は「どうせよくある主人公の妄想・幻覚オチだろ」と高を括っていたので、ここまできっちりとミステリーとして伏線を回収してくるとは思っていませんでした。
ただ、他の人の指摘にもありますが、こんな手間と時間の掛かる「オカルト復讐劇」を演出するくらいなら、とっくに氏・素性も詳細に分かっている相手なのだから、拉致するなりしてから好きにすれば良いだけでは?と思ってしまいます。そうすれば、わざわざ憎い相手に娘が身体を提供する必要も無かったのに。また、最後に丁度いい時間(8時間経過した頃)に誰もいない森の中に逃げてくれなかったら、今回のネタばらしを聞かせて絶望させる事も出来なかったのでは?とか、そもそもあんなに派手に事故った相手を警察は捕まえられなかったのかよとか、結構メイン部分に突っ込み所があります(笑)。まあそこは、この不気味な死体消失の舞台設定と雰囲気作りのためのマクガフィンと言う事で、これ以上の突っ込みはしませんが。普段は突っ込み大好きなタイプですが、個人的に映画鑑賞は「時間を気にせず最後まで楽しめるかどうか」という点が重要なので、そこを評価です。
よくあるオチかと思いきや
どんでん返し映画として紹介されてたので観てみましたが、期待を裏切らない作品でした。
ラスト、やっぱり奥さん死んでなかったのね、って思わせてからの展開が全く予想できなくて衝撃でした😱
夜勤の警備員さんはただただかわいそう笑
怖かった
サスペンスっぽいのにホラーって書いてることが気になっていたけど、見てると幽霊の影にゾワゾワしました。
不倫の末の事件かと思ったけど、そんな単純なものじゃなくて、怨みが凄かった。
最後の最後で繋がるのが面白かったです。悪い行いは、返ってくる。
そんな男と一緒になっても
妻を殺して君と一緒になる、なんて言う男と結ばれても幸せになれないよお嬢さん、と思っていたらこういうことか!警察内部に共犯者がいることはなんとなくわかっていたが、愛人は全く疑わなかった。
主人公の視点になって警部を見上げるラストシーンが格好いい。
よくできてた
口コミが良かったので気になって鑑賞。
前半情報がどんどん出てきて整理するのが大変でした笑
仕事もお金も持ってる奥さんで離婚したくてもできない、なら仕方ないな、と思ってしまった。
考えながら見るのが好きですが、これに限っては全然わからないので結末まで待ってました。
最後はトントンと進んでいって意外な結末でした。
旦那さんが最後までかわいそうな話でした、、
なんかスカッとしない
最後は驚いたけど
なんだかスッキリしない
警察の捜査がガバガバだからか?
主人公容疑者なのに動けすぎじゃない?
というかそもそも娘に惚れるっていうのが上手くいきすぎ
響かない脚本
個人評価:2.7
リアリティの無い脚本。どんでん返しサスペンスなのに、最後のスカッと感もない、技あり脚本と言えないだろう。
マイカの妖艶と知的さで物語をひっくり返さないといけないのに、刑事と娘がオチでは、キャラクターを劇中で育ててない為、観客には何も響かない。
秀逸。デ・パルマ賞をあげたい。
アマゾンプライムで視聴
題名からヒッチコック、またはブライアン・デ・パルマの映画みたいなやつかなと想像した。いや実際、その資格はあると思う。
惹起のトレーラーもホラー。
死んだはずの妻の遺体が消える。遺体は歩かない・・・はず!
前に、「ジェーン・ドウの解剖」という、やはり遺体安置所での話があったけど、まあ、あれはホラーからのブードゥーという、トンデモ感満載のやつだった。(遺体はとても美しいけど)
でもこちらは、生きているとしか思えない展開が怖い。
金持ちの嫁さんに頭が上がらない旦那が、浮気相手の美人学生と嫁さんを亡きものにしようと計画し、後で証拠がわからない薬物を使って殺害する。ここまではある意味ベタベタ。
さて、遺体安置所で解剖を待つ奥さんの遺体が消える。さあ大変。遺体安置所に行くと、警察にわからないようにメッセージがそこかしこにある。遺品の中の毒、モルグに閉じ込められたかと思うと遺体袋の中から思い出の曲が。きゃあ!
その携帯が嫁さんの携帯。早速美人学生と連絡を取る。トイレに行けば思い出のパーティー招待状(もはや確信)。思い切り証拠なのでちぎって便器に捨てるが流れないOMG!そして、拾って食べる(笑)
中略
結局、旦那は心当たりのない証拠が上がり、美人学生に危機が迫っていることもあり自供。「全部話すから美人学生を助けて!」
というわけだけど、そこかしこに、冒頭で登場する警部(ちょっと筒井康隆みたいな)の亡くした嫁さんの話が挿入されるのが不思議だった。
そしたら、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!最後にすべての伏線を大回収して、この話の様相が全く変わってしまう。まるで、Mission-Impossibleばりの複層的な構造がわかり、カタルシスー!
実によくできた映画的寓話とも言うべき逸品。
やっぱりこれは、デ・パルマ的なスペイン映画でした。
日本映画もこれくらいのもの作れないのかね。でも、これをリメイクしても、渋い役者しかいないので、年増の妻か美人学生のネ果位しかお客を呼べないかな?日本人ミーハーだから。警部は役所、旦那は山本耕史、その妻宮沢りえ、美人学生は小松菜奈でやればどうかなあ?
まさかのラスト
いろんな伏線がありすぎて、いったいどうなるのか全然わからないまま、変化球のラスト!
まさか、追っかけてた本人が全部仕組んだことにまーったく気づかなかった…!!!!
恨みって怖い。飲酒運転はダメ、絶対!
上出来
いちいち面倒な年上女房に、仕事でも家庭でも支配されていた格下の夫。浮気も動機も説得力がありました。妻が死んでいてくれても生きていてくれても追い詰められる立場に。あんな奥さん嫌だ〜。
一方彼を取り調べるのは愛妻家の警部。頑固な堅物なのかと思いきや…。少しspookyな演出、伴侶を失った2人の態度は両極端だし、リアルな男女の駆け引きが面白かったです。最後は驚きました。
娘さんは大忙し?一番気の毒なのはモルグの警備員。
ホラーではないですが
死体が生き返る系のホラーかと思いましたが
ほぼサスペンスです。
最初からそう思って見ればかなりの上質な作品ですね。
どんでん返し的映画は数々見て来ましたが、これは解りませんでした。
もしかして?とちらっと予想もし、
かなり大量の伏線にもかかわらず、繋がらなかった。
暫くは頭に残りそうです。
ロストアイズも見たくなりましたが近所のレンタル店に無く残念(T_T)。
私も妻を亡くしたが、今でも過去にはならん
映画「ロスト・ボディ」(オリオル・パウロ監督)から。
数ある映画のジャンルで「ホラー」だけは、苦手。
だから「スペイン産ホラー」との解説を見つけ、
間違って借りてしまったかな?、観ないで返そうかな、と
本気で思ったが、実際は「これをホラーと言うの?」という
感想とともに、日本ではテレビドラマかも・・と観終った。
メモも少なかったが、あえて取り上げるとすれば、
「私も妻を亡くしたが、今でも過去にはならん」
この台詞が、最後の最後までキーワードになり、
事件を解く大切なカギとなる。
「奴は女房のことを過去形で話した。何のためらいもなく」
「今日、死んだんだぞ」・・これを後押しする台詞も多い。
「法医学には原則があるの、死体をみたら、他殺を疑え」
そんな 大上段に構えなくても、最近ではみんなこう考える。
法医学でなくても、まず事件を考えるのだから、
「死体が歩かない限り、誰かが持ち去ったのだ」は笑えた。
実は、もっと怖いと思ったし、もっと複雑だと期待したのに、
意外と拍子抜けの内容に、ホッとした私がいる。
スペインでは、これくらいの内容でも映画化されるのかな。
全16件を表示