「ホラー+ミステリーのバランスが取れた良作」ロスト・ボディ FSSさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー+ミステリーのバランスが取れた良作
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死体安置所から遺体が消えた謎を中心に据え、不気味な出来事が次々と起こる、 ホラー+ミステリーのバランスが取れた良作。いったい何が真実なのか最後まで分からない緊張感が続きます。二時間近く最後まで飽きずに見れた映画は久しぶり。二転三転する展開に加え、オチにも意外性があって良かった。最初は「どうせよくある主人公の妄想・幻覚オチだろ」と高を括っていたので、ここまできっちりとミステリーとして伏線を回収してくるとは思っていませんでした。
ただ、他の人の指摘にもありますが、こんな手間と時間の掛かる「オカルト復讐劇」を演出するくらいなら、とっくに氏・素性も詳細に分かっている相手なのだから、拉致するなりしてから好きにすれば良いだけでは?と思ってしまいます。そうすれば、わざわざ憎い相手に娘が身体を提供する必要も無かったのに。また、最後に丁度いい時間(8時間経過した頃)に誰もいない森の中に逃げてくれなかったら、今回のネタばらしを聞かせて絶望させる事も出来なかったのでは?とか、そもそもあんなに派手に事故った相手を警察は捕まえられなかったのかよとか、結構メイン部分に突っ込み所があります(笑)。まあそこは、この不気味な死体消失の舞台設定と雰囲気作りのためのマクガフィンと言う事で、これ以上の突っ込みはしませんが。普段は突っ込み大好きなタイプですが、個人的に映画鑑賞は「時間を気にせず最後まで楽しめるかどうか」という点が重要なので、そこを評価です。
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