猿の惑星:新世紀(ライジング)のレビュー・感想・評価
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政治家の皆様に見習って欲しいものです。
“パニックを引き起こさないためにアンディ・サーキスが演じた事になっているだけで実はシーザーを初め主要なエイプの面々は実在するんじゃないの?”と思ってしまう程、エイプの動きや表情が見事で、容姿の違いだけでなくキャラクターもしっかり描き分けられていましたね。
特にアンディ・サーキス演じたシーザーは、威厳が有り、強く、的確な判断も出来る上にしっかりとした決断力も有り…理想的な指導者の姿として描かれていましたね。
様々な試練に真摯に向き合い、苦悩する姿には心に響くものがありましたよね。
(政治家をはじめ上に立つ人たちに是非見習って欲しいものです)
映像だけでなく、ストーリーもしっかりと考えられた物で、前作以上に切なくなる内容でした。
今回の悪役は表面的にはコバなんだと思われますが、シーザーと違い人間に虐げられてきたコバが、人間寄りに思えるシーザーの考え方に納得出来なかったのも頷けますよね。
尤も、やり方としては間違っていたでしょうし、自分に従わせるために仲間を殺したのでは、愚かな人間と変わらないんですけどね。
それを迎え撃つ人間側のリーダー、ドレイファスにしても悪意がある訳じゃなく、危機に瀕すれば戦わざるを得ないというところでしょうし…元凶はカーヴァにあるとは思いますが、悪意があった訳ではなくボタンの掛け違いによって起こってしまった悲劇ですよね。
ラストのシーザーとマルコムとのシーンでは涙腺が決壊してしまいました(/´△`\)
この段階で既に馬に乗っていたり銃を使用したりは少し早過ぎではないかという不満も有りますが、それも些細な事で、概ね満足出来る素晴らしい作品だったと思います。
そう言えば、冒頭にエイプのコミュニティが出てきましたが、人間がホモサピエンスとして枝分かれした頃もあんな感じではなかったのかと想像させられました。
それと、人間という生き物が進化の過程において肉体的に貧弱になっているのは目に見えて明らかですが、それ以上に痛みに敏感で、死について考え過ぎるが故に臆病になっているのが、この時点でのエイプとの個体としての強度の違いになっていると思うのですが、少しず死について考え始めたエイプたちは冒頭のシーンとも相まって人間と同じ過程を歩みそうな感じですが、人間と同じ過ちを犯して欲しくないですね。
繁忙期のため暫くの間お休みしますね。
4月半ばには復帰しますので、皆様、その際はまた宜しくお願い致します(*´∇`)ノシ マタネ〜♪
【シーザー達の進化に驚きながら共存の道を探る人々と、嫌悪の念を深める人々とAPES達との微妙なバランス関係を描く。】
シーザーと信頼関係を築こうとするマルコム(ジェイソン・クラーク)達と、APES達の進化への恐れも含め、嫌悪するドレイフェス(ゲイリー・オールドマン)達の姿。そして、人間に憎悪を抱くコバたちが起こした騒動が夫々の関係性をより微妙なものにしていく・・。
シーザー(アンディ・サーキス)を主としたAPES達の表情が、モーション・キャプチャー技術(当時は、パフォーマンス・キャプチャー技術と言われていた)の進化により、前作以上に細やかに表現されている事に驚いた作品。
只、何故か観ていて辛かった。何故なら、明らかにシーザーの方が人間側よりも器が大きく聡明に描かれているため、今後の人類の辿る姿が見えてしまったから・・。
<2014年9月23日 劇場にて鑑賞>
その2感
続けて見ている人には安定の面白さだと思います。ただ、やっぱり3部作の2個目の感じは否めなく、この後次第で評価が分かれる作品でしょうな。
猿が最初っから多すぎて、シーザーは兎も角息子のブルーアイズがどれなんだ?と迷ってしまう。それだけ、「リーダーの息子の普通感」を出して、コバの異端児感が際立つ。あと普通に猿同士が英語で会話しているのは、アメリカが作ったロシア映画で英語しゃべってる違和感に通じるものがある。しゃべるのはシーザーだけにして欲しい。
話としては、人間も猿も嘘をつく、という題目がメインで、今回のシーザーの活躍が少ないのは不満ながら、よくラストに持って行ったなという、最後は詰め込んでるけどハラハラして面白かったです。マルコムは超人かと思うほど、よく助かったなと思える。
人間側のマルコムと猿側のシーザーという、ちょっとひねりのある名前もニヤニヤさせてくれたし、ラストはやっぱりシーザーカッケー!完全にこの後大変だぞ、という終わりでした。
真のリーダー像を魅せてくれるシーザー
皆の声に耳を傾け、独りよがりではなく
皆の幸せ、平和な未来のために、決断をする。
武力ではなく、対話。他責にせず、自責。
素晴らしい人格者、、
人間との戦争は避けられなかったものの
シーザーは希望である。
シーザーが2でウィルとの家に帰ってくるのは、なんとも切ない。。
Trust. 信頼と行き違いが悲劇につながる第2章
超有名なSF作品「猿の惑星」の新シリーズ第2章です。昔の「猿の惑星」はオチ以外知らないのですが、それでもこの新シリーズは重厚で楽しめます。
英語だとApe=類人猿(チンパンジー等の尻尾がない猿)とMonkey=猿と明確に区別があるのですが、日本語だと一緒に「猿」になってしまいますね。きっと昔の日本に類人猿がいなかった事が、類人猿と猿を区別する文化が生まれなかった原因と思われます。学者じゃないんで個人的な予想ですが。
何はともあれ今作も面白かったです!シーザー男前や!!カッコ良くなりすぎですね。リーダーのオーラが半端ない。対するコバ。前作で悪そうな感じで出ていたのですが、今回悪役として大活躍!Ape側にはコバ以外悪どいヤツがいないんで、ヒール役を一身に背負ってます。とは言えコバにも人間を恨む背景があるので単純に悪いヤツとは言い切れない感もあるんですよね。シーザーが「猿は猿を殺さない」って言ってたのでコバの裏切りが余計に衝撃的でした。頭エエやん、コバ。
今回もアンディ・サーキスの動きがスゴいです。猿そのもの。もはや最近の大作では必ず見る名前になってきた感じもします。ジェイソン・クラークが珍しくいい人役で出てましたね。「ターミネーター・ジェ二シス」のジョン・コナーとか悪役のイメージが強いのですが、いい人の顔もできるんだって事が驚きでした。役者さんってやっぱりスゴいな。ゲーリー・オールドマンも立場が違うんですがいい人なんですよね。最期の選択が切ない!
しかし猿のCGには目を見張る物があります。毛並みの再現率とか本物と見間違うぐらいにリアルに出来てます。猿が街を襲うシーンとか迫力在りすぎて、最早何処から何処までがCGなのか区別が付きません。
最初の「猿の惑星」まで後一作。期待値の上がる上手くできた続編でした。
進化することで直面する現実、戦争の原理をテーマにした考えさせられる前日譚二作目でした
前作も前日譚三部作の序章として質の良い作品に仕上がっていましたが、本作も負けず劣らず、いやそれ以上の見応えを感じた作品でしたね。
前作は人間の傲慢な部分が垣間見れて、まさしく人類への警鐘を鳴らすようなストーリー構成になっていましたが、今回は戦争の原理を題材にした、またしても考えさせられるストーリー構成になっていて、終始目が釘付けになってしまいました。
分かり合えそうで分かり合えない、そのジリジリした展開にもどかしさを感じずにはいられなかったのですが、これはホント現実の世界も一緒で、まさしく今我々が直面しているリアリティのある内容だっただけに、余計に何とも言えないもどかしさを感じずにはいられない内容でしたよ。
人間との共存を望む猿もいれば、人間をとにかく憎み人間を倒すことしか考えない猿もいる・・・前作は人間とは違う猿の共存意識の高さが物凄く印象に残ったのですが、種族が繁栄するとどうしても同じ末路を辿ってしまうのが現実なのでしょうか、同じ種族同士で憎しみ合い争いに発展する様子は、何かと考えさせられるものがありましたね。
でも人間の優しさを知っているシーザーと、人間に虐げられた記憶しかないコバと考えれば、考え方の違いもこれはある程度致し方ないと思うんですよね、ずっと長い間理不尽に虐げられてきたんだ、その気持ちも分かる、単純にコバを非難するのもまた違う気がして、何とも言えない気分にさせられてしまいました。
相手への恐れがあるからこそ、間違った方向へ向かってしまう悪循環、どうやったら理解し合えるのか、これは永遠のテーマみたいなものですね。
しかし前作以上にモーション・キャプチャー技術が進化していて、もはやそこに本物がいるとしか思えない、いや本物以上の存在感を感じてしまうほど、猿側のドラマに見入ってしまいました。
CGだけじゃなく、本物がその場所で演じたからこそのリアリティだったでしょうか。
アンディ・サーキスが日の目を見る時代が来たってことですね。
それと本作はリーダーとはどうあるべきか、そんなリーダー像を問う作品でもあったかと思いますが、シーザーが本当にカッコ良かったですねぇ、人間側のリーダーと交わした友情、あれはグッと来た~。
人間側、猿側、双方の家族の物語も、同様にグッと来て終始見入ってしまうものがありましたね、でも、避けられない現実には、虚しさを感じずにはいられませんでしたよ・・・。
しかしコバは、北のどこかの独裁者みたいでしたねぇ・・・。
さて次は最終章、結末は見えていても、そこまでどう持っていくのか、期待に胸を膨らませつつ、しばし待ちましょう。
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