「Trust. 信頼と行き違いが悲劇につながる第2章」猿の惑星:新世紀(ライジング) アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Trust. 信頼と行き違いが悲劇につながる第2章
超有名なSF作品「猿の惑星」の新シリーズ第2章です。昔の「猿の惑星」はオチ以外知らないのですが、それでもこの新シリーズは重厚で楽しめます。
英語だとApe=類人猿(チンパンジー等の尻尾がない猿)とMonkey=猿と明確に区別があるのですが、日本語だと一緒に「猿」になってしまいますね。きっと昔の日本に類人猿がいなかった事が、類人猿と猿を区別する文化が生まれなかった原因と思われます。学者じゃないんで個人的な予想ですが。
何はともあれ今作も面白かったです!シーザー男前や!!カッコ良くなりすぎですね。リーダーのオーラが半端ない。対するコバ。前作で悪そうな感じで出ていたのですが、今回悪役として大活躍!Ape側にはコバ以外悪どいヤツがいないんで、ヒール役を一身に背負ってます。とは言えコバにも人間を恨む背景があるので単純に悪いヤツとは言い切れない感もあるんですよね。シーザーが「猿は猿を殺さない」って言ってたのでコバの裏切りが余計に衝撃的でした。頭エエやん、コバ。
今回もアンディ・サーキスの動きがスゴいです。猿そのもの。もはや最近の大作では必ず見る名前になってきた感じもします。ジェイソン・クラークが珍しくいい人役で出てましたね。「ターミネーター・ジェ二シス」のジョン・コナーとか悪役のイメージが強いのですが、いい人の顔もできるんだって事が驚きでした。役者さんってやっぱりスゴいな。ゲーリー・オールドマンも立場が違うんですがいい人なんですよね。最期の選択が切ない!
しかし猿のCGには目を見張る物があります。毛並みの再現率とか本物と見間違うぐらいにリアルに出来てます。猿が街を襲うシーンとか迫力在りすぎて、最早何処から何処までがCGなのか区別が付きません。
最初の「猿の惑星」まで後一作。期待値の上がる上手くできた続編でした。