「ポジティブ・シンキング・バカ」ウルフ・オブ・ウォールストリート xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
ポジティブ・シンキング・バカ
ポジティブ・シンキング・バカ
一言でいえばその言葉がぴったりだ。
ともかく、前向きに前向きに、後先は考えず、善悪なんてものはもちろん考えず、この場合金のためにひたすらハイになる。
ハイから少しでもギアが落ちてきたら、クスリで持ち直す。
それから、セックスでまぎらわす。
みんながほしがっている現ナマをまき散らす。
そんな映画だ。
スコッセシ-ディカプリオの黄金コンビがそんなバカバカしい映画をつくった。
リーマンショックというものがあって、少しは反省したかと思ったら、そんなことはなかった。
東日本大震災があって、原発はイヤだと思ったが、いまは再稼働はおろか輸出まで考えているのがいまの政府だ。
いまのポジティブ・シンキング・バカは安倍さんだろう。
金・経済のためならなんでもやってしまう。強い日本をつくるために。
のど元過ぎればというのだろうか?
人間は同じ過ちを繰り返す。いや、過ちじゃないのかな。
ひとりの人間にはいい人間と悪い人間がいる
と都知事選候補は言ったけど、当たっているところがあると思う。
ディカプリオはそのバカ(悪い)人間を演じきった。
最近の彼は「ジャンゴ」でも「ギャツビー」でも、善悪すれすれの役を演じている。それはそれで役者としては、認めようと思う。
だから、アカデミー賞をとってほしいとも思う。
でも、このストーリーは面白くないと感じる、いい人間の僕がいた。まあ、ひかれる部分もある自分もいるんだけど、ね。
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