「見る前は不安になったりしたけれど、普通に楽しめる作品で安心した。」魔女の宅急便 林檎さんの映画レビュー(感想・評価)
見る前は不安になったりしたけれど、普通に楽しめる作品で安心した。
13歳の魔女見習い・キキの成長物語。おもしろかった。
この映画、ジブリの魔女の宅急便を思い描きながら見るか、そうでないかでかなり受け取り方が違ってきそうですよね。
口コミを読んでいない状態でこのレビューを書いていますけど、ジブリの印象が強かったり比較してる人は点数低くなっちゃうんじゃないかなと思ったり。どうですか?そうじゃないですか?ま、そういう人はもともとジブリの魔女宅好きだろうから気持ちは分かるけど。
普通に原作ありきのものなんだからそれをどう解釈して映像化するのかは制作側の勝手で、それをどう楽しむのかは視聴側の勝手なんだけど、けどね、ジブリと比較する見方はいったん横に置きましょうか。
アニメに出てくるような街並みやそこに暮らす人たち、世界観、映像美、展開、そういったモノを期待しているとちょっと違うな~と感じる人が多いんじゃないかなと思います。
で、これは本当にごめんなさいなんだけど、原作の魔女の宅急便は読んだことがないです。
映像的には箒にまたがって飛ぶシーンとかもう少し爽快感欲しいなとか思ったり。ハリポタの、なんでしたっけ、なんとかっていう競技のシーンを思い出して見てみたり。あとはもっと海、きらきら~~~~として欲しいなとかね。もう少しVFXには頑張って欲しかった感。
最後の方にカバを運ぶシーンがあって、嵐の中せまりくる崖をトンボと力を合わせて回避するシーンがあるんだけど、あそこは爆笑しました。それ無理だろ!!みたいなねw
そういうところ、ちょっとアニメ的な演出というか動きというか映像というか、なんだろう、実写でそれやる!?みたいな感じがあって笑っちゃいました。そういうところちょっとアニメ(ジブリ)を意識していたりするんでしょうか。シナリオライターさんに聞いてみたいところです。
著者が出演したりしていてそういうところは興行といいますかなんか裏の事情?が見え隠れして面白いなと感じるポイントだったりします。あとは歌手のYURI(カラ役)さん。これもなぁ・・・姉の死がきっかけで歌えなくなった歌手がそれを乗り越え歌えるようになるベタな展開。で、嵐の中、ずぶ濡れになりながらキキのために歌う。あ、そうだ!だってクライマックスだから歌流したいじゃん!実際に出演してもらって歌ってもらっちゃおう!みたいなところとか。面白いじゃん。パンを届けに行ったキキに姉の死を打ち明けるシーンとか、YURIさんの芝居が通り一辺倒と言うか、私、姉の死で落ち込んでます感満載で違和感感じたけどそうか~歌手の方だったのね。
好きなシーン
・キキとトンボの心が通じるシーン
キキが墜落したトンボを助けて、そこからキキが自転車に乗る特訓をするシーンね。すごく好きでした。ファンタジーでもなんでもないけど、こういう心が触れ合うシーン、好きです。でもまぁ、完全にフリな「おさえててよ。絶対、手離さないで!」からのやったー!乗れたよ!の流れはありきたり過ぎてもうちょっと凝ってくれよとは思いましたけど、ベタ好きなのでまったく問題なしでしたw