「不誠実な心」百瀬、こっちを向いて。 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
不誠実な心
1人の青年の浮気心が、周りの人を傷つける。その中にあって、それを糾弾したノボル君は、誠実な姿に成長した。
美しい先輩も家庭を得た。
他方で、カモフラージュを画策した二人の大人になった姿は登場しない。
ノボル君たちの間で小説舞姫の話が出てくるが、高校時代に、何の糾弾もされず、不誠実な状態が続いていたら、四人の未来はきっと、もっと不幸になっていたんじゃないかと思う。
爽やかな部分と、少し毒を感じる部分があり、思春期の複雑な心情に重なる。
最後は、美しい先輩の毒が強いためか、爽やかに終わり切らず、観終わった後は微妙な心持ちになった。
コメントする