劇場公開日 2014年9月13日

「上白石萌音の可愛さも、京文化も楽しめる作品。」舞妓はレディ Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0上白石萌音の可愛さも、京文化も楽しめる作品。

2014年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

良かった。

兎にも角にも主演の上白石萌音が可愛い。
太い眉毛、高過ぎない鼻、赤い頬。
見た目は絵に描いたような純朴な田舎娘。
そんな彼女が慣れない世界で奮闘。
何処か狡さを感じつつ、まず見た目と設定に心を掴まれます。

更に後押しするのが方言問題と舞妓の技術問題。
鹿児島弁と津軽弁の混ざった独特の言語と京言葉。
鹿児島出身の彼女が二つの方言を使い歌う姿は役に対する頑張りが伝わります。
舞妓の技術である舞も同じ。
本当の意味での良し悪しは分かりませんが。
素人目で失笑しないレベルまで引き上げた頑張りにグッときました。

脇を固める俳優陣も豪華。
京言葉の先生である京野センセを演じる長谷川博己。
鈴木先生に続いての先生役。
ニカッと笑う顔の愛嬌は最強。歌の巧さも驚きました。
下八軒 唯一の舞妓である百春を演じる田畑智子。
主人公である春子の次くらいに踊りや歌が多い役でしたが安心して観ることが出来ました。
万寿楽の主人である富司純子も女将さん感が出ていて良かったです。

惜しむらくは物語内の時間感覚。
ミュージカル仕立てのため随所に歌と踊りが差し込まれるのですが。
そこでピタッと話が止まってしまう。
時間を或る程度使っているにも関わらず進行は殆どせず。
段々、春子が下八軒に来てからどの程度時間が経っているのか分からなくなります。
時間経過が分からないため師匠方の要求が横暴なのか。春子自身の努力が明らかに足りないのか。
春子の頑張りに乗り切れなかった点が残念でした。

上白石萌音の可愛さが十分堪能出来る本作。
映画「マイ・フェア・レディ」が未鑑賞でも十分楽しめますが。
歌の下りもあるので観ておくと、より楽しめると思います。
オススメです。

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Opportunity Cost