トイレの花子さん 新劇場版のレビュー・感想・評価
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さよ...なら、なんとか
主人公の高校生"さよ"に扮する上野優華さんが可愛い。 東京から田舎の母の実家に引っ越し、いじめを隠蔽する学校に通う。 学校のセキュリティのないトイレに、夜ひとりで友達を探しに行く...母の様子も変だし先生に知られたらもっと大変そうだらかコッソリ行くしかない。 結局、身近で死人が続出する...結構怖い状況だし、自分も死ぬかもしれないのに、母と一緒に東京に避難することもできそうなのだが、責任感が強い"さよ"は逃げないのであった。 兎にも角にも、"さよ"を応援しながら視聴するのみ。 "さよ"なら、なんとか解決に向かうのではないか、と期待した。
悲しいやら怖いやら・・・
前半は田舎の高校でもイジメがあるというメッセージ色が強い内容。東京から転校してきて初めて友達ができたと感じた長澤さよ(上野優華)だったが、その佐伯真帆はいじめられっ子であり、仲良くすると自分までもがイジメの対象にされてしまうという恐怖。ついつい、イジメに加担してしまったさよだったが、その晩トイレで死んでいるのを発見する。
イジメの連鎖、攻撃対象になる恐怖。真帆の死の原因を担任教師に伝えようとするさよはやはりイジメに・・・ところが、そのいじめっ子も屋上から転落死。さらに担任教師小山(水崎綾女)も謎の事故死。小山と幼なじみであった達也が真帆の兄であり、二人が小学生だった頃にリアルで出会った謎の少女が花子さんだっという因果関係も面白い。後半はこの佐伯達也とさよが協力して花子さんの謎を追うことになるのだが・・・
花子さんは戸籍も出生届もない女子だった?!そして、達也はその母親が及川真由美という名前だったと調べ上げたが、さよを家まで送ったとき、表札には・・・!!
私生児で出生届ナシ。そして再婚するために花子を虐待のした上に殺した。自己中が生んだ悲劇なのに常に和人形に怯えて精神錯乱状態になっていた。そしてさよの祖母を殺害して、自らも包丁で首を・・・!!
悪霊退散とか心霊対決するわけでもなく、数々の花子さん伝説を全て覆すかのようにシリアスに描いたホラー作品。関係者はみな死んでしまい、平和な高校生活が送られているようなラストだったけど、呪いが解かれたわけじゃないし、無関係の者がこれから死んでいくのかもしれない。誰かが生き残っても良さそうなのになぁ・・・すごい。
上野優華が良かった!!
個人的に印象的だった「コープスパーティー」の監督なので観ました。主人公と佐伯真帆役の子の、フレッシュな魅力が溢れていました。いじめ加害者が非常にマヌケな面で死んでいて、良いシーンが撮れていました。序盤の、転校してきて真っ先に感じた学校と家庭に触れてはいけない部分があるという雰囲気づくりが、早速来たかという感じで上手く、小学生と高校生それぞれの陰湿さの演出は昔を思い出しました。中盤の薄い感じと、花子さんがいじめ加害者と被害者をそれぞれ殺害する理由が分からず、惜しかったです。先生が二人しかいないのは、省エネ過ぎて笑えました。2018年の目黒5歳児虐待死の字面だけの凄惨さに比べても、だいぶソフトな内容なので、化けて出るくらいかと言うと物足りない部分はありました。
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