「願い事はひとつだけ。」スター・ウォーズ フォースの覚醒 johnny B badeさんの映画レビュー(感想・評価)
願い事はひとつだけ。
偉大すぎる作品に名を連ねるという強烈なプレッシャー。世界中、何世代にもわたる熱狂的なフリークたち。創造主であるルーカスの不在とディズニーブランドの呪縛。
そんな多くなものを敵にしながら、JJほかの制作陣が思ったことはきっと一つだったろう。
「こんなのスターウォーズじゃない!なんて言わないで」
そこからは、プリークウェルのような批判上等なクリエイティブ精神も、トリロジーのような先駆者としてのパワーもなく、「どうか怒られませんように」という守りの姿勢しか伝わってこない。
同時期に奇しくも公開された、同じくらいの歴史を持つ、7本目の作品があったが、ベクトルが全く逆だった。
いずれもオリジナルをリスペクトしているが、進んだ方向が違いすぎる。
まあ、スターウォーズの場合は、誰がどう作っても必ずアンチがわく宿命。そのなかでは、この方法が最善だったに違いない。ルーカスがやっていれば状況はかわったろうけど。
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