「ディズニー提供の新たなる物語」スター・ウォーズ フォースの覚醒 snake666さんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニー提供の新たなる物語
映画の最後まで自分が観ているのは本当にスターウォーズなのかなと感じながら鑑賞しました。
まずオープニング。作品の権利がディズニーに移った事でお馴染みの20世紀フォックスのファンファーレが無いのに拍子抜け。まぁこれはいたしかたないにしても、もろもろいつもとは違う感じに戸惑いながらの鑑賞が進んでいきました。
確かに旧シリーズのメンバーも惜しげもなく登場し、ファルコン号やXウィング、タイファイター等もビュンビュン飛びまくり、過去のシリーズのオマージュ(特にエピソード4)も所々に導入され、スターウォーズらしさをこれでもかと見せてはくれてました。
当然の事ながら本作は新しいスターウォーズな訳で僕のよーな古くからのファンはこの新しさを受け入れられるかどーか、そこがポイントになっていました。
新しいメンバーは悪くなかったです。レイもフィンも期待どーりだったし、特にフィンとポーダメロンのコンビは息がぴったりで今後の2人の活躍に期待したくなりました。
新たな悪役となるカイロレンも、まだまだ心の葛藤が見受けられ、完全にダークサイドに堕ちきってないあたりのキャラ設定もよかったです。
JJのいつもの暗くて重厚な画質にはそんなに違和感はなかったものの、クリーチャーやメカのデザイン等は少しスターウォーズらしくないかなと個人的には感じました。
他によかったポイントと言えばファルコン号の登場シーンでしょうか。これはもう号泣でした。
あとこれはJJの演出によるものなのか、キャラクター同士のやり取りの中で程よくユーモアがまぶされていたのも好感が持てました。
そして新キャラのBB-8、もう最高でした。おもちゃ欲しくなりました。
気になったのは、やはりストーリーが30年飛んでいるので、その間にあった話はこっちとしては知らない訳なので、スノークってどっから出てきたのか、レイは何でフォースを持っているのか、見終わった後にファン同士で語りたくなる要素があるあたりは、らしい所でしょうか。
しかし何と言ってもルークが引きこもりになってしまったせいで、カイロレンが野放しになり、結果ハンソロが死んじゃったとゆー話はちょっとどーなのかぁと。レイアはルークを恨まないのかなと、今後の展開大丈夫なのかなと心配になりました。
最終的には自分にはスターウォーズのキャラクターをゲスト出演させたそこそこ楽しいSF映画だという印象を受けました。今作がこれまでのスターウォーズシリーズの1本に仲間入りできたのかどーかは、何回か繰り返して観る必要があるのかもしれません。
自分は初めてスターウォーズを観た時に人生を変えられるくらいの衝撃を受けました。
本作でスターウォーズを初めて見る人が同様に感じる事ができるのでしょうか。もちろん過去の作品とは公開当初の時代背景や映像技術も異なります。
ただ個人的にはスターウォーズにはいつの時代も特別な存在であり続けて欲しいなというのがファンとしての願いですが、果たして本作はそこまでの存在感を出せたのでしょうか。