劇場公開日 2014年2月22日

  • 予告編を見る

東京難民のレビュー・感想・評価

全37件中、1~20件目を表示

4.0背筋が伸びる映画。

2014年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

金を稼ぐことや生きていくことは甘っちょろいものではない、ということを再認識させてくれる映画。
最近、仕事に対してグチばかりで真摯に対峙してなかったが、おかげで初心を思い出した。逃げずに正面から現実に向き合わねば、すぐに落ちてしまいかねない、と背筋が伸びた映画だった。

大学時代の描写がまんま自分のときとオーバラップした。
ほんと、世の中をなめきった世間知らずの甘ちゃんだったなあ。

年齢問わわない映画だが、特に高校生や大学生、就労して間もない若い人にお奨めです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
momokichi

5.0定年まで「ぼーっとした」人が多いよね。

2023年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

大学時代にこれだけの経験をしたのは大変良かった、と思わせる内容。なんとなく大学を卒業して、会社に入って60歳までぼーっと生きて、61歳になって気がつくと、この主人公の急転の目に合う方が多すぎますよね。
まあ、定年後は金が少しはあるのでここまでひどくはないですけど精神的には同じか、それ以上のショックですよね。見ている方が、滑稽すぎてみっともないことこの上ないですね。
61歳のおじさんがハローワークに行って「私の特技は大企業の部長です。どうしてもというなら中小企業の役員、部長をやってあげても良いです」という話がジョークでない日本です。本気で言っているのです。
人間ならどんなに転んでも、自分の手と頭の中には生きていくすべを複数持っている、というのが必要ですね。
「課長と部長しかできない井の中の蛙以下のおびただしい数のおじさん達、おばさん達、これから長い余生をどうやって生きていくの?」という、かなり映画からは飛んでしまった感想を強く持ちました。
映画は素晴らしかったです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
HAL1953

4.0よく見て欲しい。簡単なサンプルケース。

2021年5月23日
PCから投稿

この映画をよく見て学んで欲しい。
落とし穴だらけの社会。
周りに知り合いを作って欲しい、小さな違いを認めあって欲しい。
小競り合いが誰かの利益になる。
自分だったらどうするかを考えて欲しい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
はてなし

3.5救いある内容で良かった3.8

2020年11月19日
Androidアプリから投稿

会社に所属している事で守られているのを肌で感じたのは最初の転職時でした。次がなかなか決まらない期間は無職で貯金だけは減っていき社会から切り離されている様な。。気付くとスパイラルの様に生活水準が下がっていく。。誰にでも主人公や取り巻きの様に普通の生活って簡単に変わってしまう事がある。共感しながら主人公の性格の良さがとても好感がもてたし、根底は皆好い人だったし好きです(^ー^)中村蒼くん良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
asgy213

4.0人生の荒波への対応力が低い現代の若者達

2020年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この作品をみると、田舎から都会の大学へ進学したものの上手く行かなかった自分を思い出します。
生活の為にアルバイトを探すも、行き当たる場所はブラックバイトばかり。店主が客の前で妻を殴ってたり、女子高生バイトにセクハラする男性社員がいたり、労働基準法を守っていないのに「これが社会の常識だよ」と言われて悪い大人に騙されたり、賢い生き方を既に身に付けている都会の学生に見下されたり、未来への意識の高い都会の学生に劣等感を感じたり……ひどいものだった(笑)

この作品に出てくる「若者を騙す悪い大人」や「田舎者を騙す都会人」に凄く共感しました。若者を騙す大人、現実には結構多いです。真面目で誠実な田舎者ほど狙われやすい。かつての私がそうだったように。
純情な若者を騙す大人もクズですが、昨今の若者(私も含む)は社会の荒波への対応力が弱い気がする。
学校ではお坊ちゃんお嬢様のように大切に育てられ、家庭内でも蝶よ花よと育てられる。教師に暴言を吐いてもおとがめなし、何やっても責任は親や教師が取ってくれる、求めれば過剰に与えられる、子供にGPSをつけて危険な事から過剰に守る、完全に整えられた倫理観と道徳観の中で手厚く手厚く育てられる。昭和の学生と違って、今の子供ってお坊ちゃんお嬢様のように育てられ過ぎだと思います。
学校や家庭がどんなに子供に甘い場になったとしても、社会は厳しいままです。
行き過ぎた温室育ちは社会の荒波の中で生きていく対応力を下げる気がします。
この作品の主人公のように「真面目だけど将来の見通しが甘くて、困ったことがあれば大人達がなんとかしてくれると思ってる、大人のいう事は大抵正しいから黙って言うことをきいてれば大丈夫」みたいな基本真面目だけど昨今の若者らしい適度な緩さのある子が一番危ない(何度も言いますが私もそうでした)。
この作品は社会の荒波への対応力が下がっている今の若者を風刺しているようにみえる。対応力があれば悪い大人から身を守れるし、避けることもある意味可能なんです。
この作品は就職や進学を控えた高校生くらいの子に見ていただきたいです。今の大人は子供を蝶よ花よと手厚く育て過ぎです。社会に出たら若者を導くフリをして利用したり騙したりする50代60代のオッサンオバサンは山ほどいます。昔の子供は学校や家庭で厳しく育てられ、適度に火傷や理不尽を経験しているから挫折への対応力が高かったんです。
是非、これを見て挫折への対応力を高めていただきたい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
明助

4.5表裏一体の社会

2020年6月8日
Androidアプリから投稿

先ずはこんなことに自分はならないと言い切れる人には全く理解出来ない映画であるだろう。そして、とても幸せであるが、自分が幸せであることを感じていない人だろうと思う。

人生は思わぬことから良くも悪くも変わっていく。
この映画はとてもそういう意味では解りやすく、あるあるの話ばかりだ。
生きるとは大変だと言うことまじまじと解りやすく描かれている。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ウィリー

3.5人は生まれ持つ運と能力に左右される

2020年2月2日
iPhoneアプリから投稿

始まりは母親の死なのだろう。

元から彼に対する親としての自覚が希薄だったと思われる父親は さらにタガが外れて行く。

きっとこの父親は 彼が幼い頃にもろくな育児参加などせず、お金だけ家に入れていれば自分の役目は十分だと思っているタイプだ。

母親に子育てを全面的に押しつけ、夜泣きなどしようものなら、自分は疲れているんだ黙らせろ!くらいの事を言っていたに違いない。虐待などはしなくても名ばかりの父親。
人は 自分が手を掛けたものに愛着が湧くし 掛けてなければその分 希薄になる。

彼が大学を退校処分となり住む場所を追われようと
父親は
「あいつももういい年だ 一人で苦労してもいいんだ」
と自分に言い聞かせているだろう。
まあ、父親の方も 生きて行くのが精一杯なのかもしれないけれど、そんなにも気にならないもんか?と言ってみたい。

結果から言えば
非常に激しく唐突で救いようのないほどに苦労させられてしまったわけだが、
彼が 幼い頃に 母親から受けた正しい愛情が
彼の根本的な良心として存在している事がわかる。

当初の甘ったれた大学生の彼は、母親に死なれ父親と断絶し 、世間から認知度の高い学力の大学に通っているわけでもないので 半ばやけっぱちでただ流されるように日々を暮らしていた若者である。

だが 根っからのワルいやつになりきれないのは
幼い頃に受けた愛情による育ちの良さによると思う。

育ちの良さとは 金持ちか否か ではない。
きちんとした愛情を受けて育ったか である。

誰が彼にとって全面的な責任を持って育児をしたかである。

そこがあれば 人は かなりツラい境遇にも
耐えて乗り越えるのである。(たぶん)
彼のように。

彼にとって 結果的にはあのままぼんやり生きてるより良かったかもよと言ってもいい。

レビューは こう書いてしまったけれど
この映画には 死んだ母親はもちろん
父親も1ミリも出てきません。
粗筋は書かない主義なのでこういう感想になりました。

それにしてもキャストが豪華。
端端に至るまで名のある役者さんが使われていた。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
asica

3.5やだ見オンパレード

2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

かなりの、やだ見でした。
ホストクラブで稼げるようになったが、
「金がすべてじゃないよねぁ」と仲間の逃亡に協力し、
日雇いに身を落としてからは、
「やっぱりお金なんだよなぁ」と現実を突きつけられ、
ホームレスとして暮らし始めると、
「虫ケラ同等に生きよう」と塞ぎ込み、
ホームレスの恩人の生き様に感銘を受け、
「生きてるだけでもいいのかな」と開き直る。
全てがやだ見でした。

大学生だった自分も、
“無知な全能感”みたいなものがあって、
何も考えずに社会に出たタチでしたが、
一歩間違えばこうなっていたかも。
(未だにその可能性はあるのだろうが)
でもその価値観は時と共に変化していき、
“あの”震災の後でも何とか生きようとする人々に教えられるのは、
リアルな自分に近いものがありました。
だから、やだ見なんだなと。

細かいこと言えば、
治験のバイトでの副作用の事とか触れてないし、
絡んでくる警察がかなり乱暴なんだけど、
ここまで言いがかりつけてくるか?と疑問だったり、
オサムがただ捨てられるのも変だし、
最初の大学の応対もオーバーに酷い。
茜とルリの初対面では、茜は何を見ていたのとか。

勉強になったのは、
借りてたアパートの契約問題とか、
ティッシュ配りのバイトのコツとか、
土工のバイトの事とか、
100パーセント信じるわけではないが、なるほどなと。

ホームレスの鈴本さん、井上順なんだけど、
抜群な演技でした。感動しました。
でも被災した人=ホームレスみたいになっていて、
そこは少し配慮が要るのではないだろうか。

大塚千弘の脱ぎっぷりも含めて、
タイトルからは意外な内容が多くて、(難民なのか?)
割と心に残る映画でした。

ジャケットだけ見て、市原隼人だと思ったら、中村蒼でした。
そこも意外でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
クリストフ

3.5すぐそこに迫ってきている未来かも・・・

2018年6月24日
PCから投稿

20才やそこらで再起できないわけがなく、
社会福祉制度も利用せずに困窮するのは無知ゆえだと思うものの、
この主人公に関しては、それ以前に心が折れている。

社会にしがみつく気力を失えば、だれでもこうなりえる。
誰にとっても他人事ではなく、すぐそこにある未来なのかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
もりり

2.5

2017年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

大学にまで行ってそんなに無知ってことあるかな。
まだ高校生で父親に捨てられたんならここまで無知なのもわかる。
高校卒業して働いて自立する子だっているだろーし、大学行って頼れる友達が1人もいないとかありえない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
スベスベマンジュウガニ

3.5無知の恐ろしさ

2017年11月21日
Androidアプリから投稿

泣ける

悲しい

怖い

序盤のシーン、大学生活がとてもリアルでした。
私自身、常識だったり社会の厳しさを良く理解していない、と自分を省みました。
家族とちゃんと連絡をとらない、大事な書類も面倒と後回し。社会のことをよく知らない…。
あの始まりがリアルでゾッとしました。

あとは、ホストのイメージが強いです。

半年でそこまで…そっか、これは全部半年なのが…と辛い気持ちになりました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
bru

3.0転落人生

2017年11月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

前半はなかなかリアルな転落ぶりでしたが、後半ほぼホスト話になってしまったのがちょっと残念でしたが割と面白かった。

それにしても、どうにもならないとは言え、もう少しなんとかなったんでは?と思えるところが、無知というのは怖いなと。

性根までは腐っていなかったところに救いがあった気がします。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
カタヤマ

4.0底辺ってこんなにも底だった…。

2017年11月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

どん底まで落ちて行く、青年の姿に魅了されました。

中村蒼さんの素朴で朴訥とした雰囲気が、この青年の雰囲気に似ている気がしました。

普通の大学生だった青年が、ホームレスになってしまう映画と、ひとくくりでまとめてしまうとあまりにあっけない…。

生きることは大変だけど、それでも我武者羅に頑張ればいつか光が見えてくるという、願いの込められた作品なのだと信じたいです。

出会いが自分を作っていくのだとしたら、人脈は慎重に大切にしなくてはと思います。

辛く暗く苦しい作品ですが、必死な姿に勇気づけられました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ガーコ

3.5重め

2017年10月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

いがいと引き込まれた

コメントする (0件)
共感した! 0件)
れお

3.0最初はね

2017年8月22日
iPhoneアプリから投稿

最初からの墜落人生はなかなか見ものだった
タバコとか、ダメ男加減とか

なんで、じゅんやのためにそこまでできたのか分からない
ホームレスしてるのに、髪が伸びてないとこや、ヒゲ生えないとか、いまいち。

最後の風俗の金とか、払い方とかいまいち

役所に助けを求めにもいけた、復活のチャンスは何度かあった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
アラキ

4.0真面目ないい子でした。がんばれ‼

2017年8月19日
Androidアプリから投稿

真面目ないい子でした。がんばれ‼

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kens

4.0堕ちても終わりじゃない

2017年2月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

これが佐々部清監督作とは驚いた。
とにかく、重く、苦しく、後味悪く、嫌な気持ちにさせられる。
間違ってもこれまでの佐々部作品のような人情味のある感動作を期待すると“どん底”を見る。

いい加減な大学生活を送っていた修。
その終わりは突然に。
父親が借金作って失踪、それによって学費が随分前から未納で除籍処分に。

ここから始まる修の転落人生。
アパートを追い出される。
ネットカフェ難民になる。
日雇いのバイトを探す。
警察に職質される。逮捕される。
街で声をかけられた女に連れて行かれたホストクラブで騙され、高額の支払いを要求される。
そのホストクラブで働かせて貰う。
…そして最後はホームレスになる…。

ネットカフェ難民、日雇いバイト、ホストの世界、貧困ビジネスと言った日の当たらない社会の暗部の実態。
格差社会、組織権力、そして金、金、金の社会の不条理。
主人公の転落人生を通して、それらを非情にあぶり出す。
主人公を見舞う不幸の連続は映画的展開でもある。が、
人間、何をやっても上手くいかない時はとことん上手くいかない。
人間、堕ちる時はとことん堕ちる所まで堕ちる。
少なからず自分も経験した事あったので骨身に染みた。

修の転落人生の中で、ホストクラブ時代は得るものもあった。
友と呼べる存在も出来た。
看護師の茜が自分指名の常連客となり、相思相愛に。
この茜は一見ピュアで清楚な女性に見えるが、ホスト通いで借金を作り、男に貢ぐ哀しい女。
結局は“恋愛”も金で得たもの。
ある金のトラブルで友が非常にヤバい事態に。
金以上のものの為に修が取った行動に救われた思いがした。
幾ら金があって無情な人間になるより、情に流される負け犬のままでいい。

社会の底辺で喘ぐ人々。
人生の負け犬と見下される。
終わったような自分の人生。
でも、
堕ちて堕ちて、堕ちる所まで堕ちた時、改めて気付く。
人生、まだ終わりじゃない。

決して好感を持てる人物像ではないが、次第に共感せずにいられない修役の中村蒼もさることながら、大塚千弘。
ヌードや大胆な濡れ場も披露し、妙にエロい。
彼女が長澤まさみの片割れの小美人とは気付かなかった!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
近大

3.5本当にありそう

2015年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

本当にありそうな話で怖面白かった (笑)

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ゆうすけ

3.0誰もが陥るお話

2015年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

このお話では感情移入をしてしまうことはなかったですが、ごく普通の主人公が転落してしまうリアルさがよかったです。
ストーリーに不自然さもなくラストまで違和感なく観ることができました。
中村蒼さんはかわいく、大塚千弘さんと金子さんの演技も素晴らしくよかったです。
生きることとは、生きがいとは?と問われましたが、最後はやはり命あってこそとうたっていました。
東北大震災を引き合いに出されたら日本人なら命の大切さを選択します。
貧富の差があっても日本中の人々が同じ心の傷を作ったのはあの時だったと思います。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ちぃ

4.0面白い

2015年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

久々にかなり面白かった。内容としてはよくある感じだけど、意外と自分も一歩間違えてたらこうなってたかもなぁだったり、こうなるかもなと思わせるリアル感があった。大塚千弘という女優を初めて知ったけど凄い良かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
けいすけ