劇場公開日 2014年2月22日

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「人生の荒波への対応力が低い現代の若者達」東京難民 めー助さんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0人生の荒波への対応力が低い現代の若者達

めー助さん
2020年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この作品をみると、田舎から都会の大学へ進学したものの上手く行かなかった自分を思い出します。
生活の為にアルバイトを探すも、行き当たる場所はブラックバイトばかり。店主が客の前で妻を殴ってたり、女子高生バイトにセクハラする男性社員がいたり、労働基準法を守っていないのに「これが社会の常識だよ」と言われて悪い大人に騙されたり、賢い生き方を既に身に付けている都会の学生に見下されたり、未来への意識の高い都会の学生に劣等感を感じたり……ひどいものだった(笑)

この作品に出てくる「若者を騙す悪い大人」や「田舎者を騙す都会人」に凄く共感しました。若者を騙す大人、現実には結構多いです。真面目で誠実な田舎者ほど狙われやすい。かつての私がそうだったように。
純情な若者を騙す大人もクズですが、昨今の若者(私も含む)は社会の荒波への対応力が弱い気がする。
学校ではお坊ちゃんお嬢様のように大切に育てられ、家庭内でも蝶よ花よと育てられる。教師に暴言を吐いてもおとがめなし、何やっても責任は親や教師が取ってくれる、求めれば過剰に与えられる、子供にGPSをつけて危険な事から過剰に守る、完全に整えられた倫理観と道徳観の中で手厚く手厚く育てられる。昭和の学生と違って、今の子供ってお坊ちゃんお嬢様のように育てられ過ぎだと思います。
学校や家庭がどんなに子供に甘い場になったとしても、社会は厳しいままです。
行き過ぎた温室育ちは社会の荒波の中で生きていく対応力を下げる気がします。
この作品の主人公のように「真面目だけど将来の見通しが甘くて、困ったことがあれば大人達がなんとかしてくれると思ってる、大人のいう事は大抵正しいから黙って言うことをきいてれば大丈夫」みたいな基本真面目だけど昨今の若者らしい適度な緩さのある子が一番危ない(何度も言いますが私もそうでした)。
この作品は社会の荒波への対応力が下がっている今の若者を風刺しているようにみえる。対応力があれば悪い大人から身を守れるし、避けることもある意味可能なんです。
この作品は就職や進学を控えた高校生くらいの子に見ていただきたいです。今の大人は子供を蝶よ花よと手厚く育て過ぎです。社会に出たら若者を導くフリをして利用したり騙したりする50代60代のオッサンオバサンは山ほどいます。昔の子供は学校や家庭で厳しく育てられ、適度に火傷や理不尽を経験しているから挫折への対応力が高かったんです。
是非、これを見て挫折への対応力を高めていただきたい。

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めー助
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