「定年まで「ぼーっとした」人が多いよね。」東京難民 HAL1953さんの映画レビュー(感想・評価)
定年まで「ぼーっとした」人が多いよね。
大学時代にこれだけの経験をしたのは大変良かった、と思わせる内容。なんとなく大学を卒業して、会社に入って60歳までぼーっと生きて、61歳になって気がつくと、この主人公の急転の目に合う方が多すぎますよね。
まあ、定年後は金が少しはあるのでここまでひどくはないですけど精神的には同じか、それ以上のショックですよね。見ている方が、滑稽すぎてみっともないことこの上ないですね。
61歳のおじさんがハローワークに行って「私の特技は大企業の部長です。どうしてもというなら中小企業の役員、部長をやってあげても良いです」という話がジョークでない日本です。本気で言っているのです。
人間ならどんなに転んでも、自分の手と頭の中には生きていくすべを複数持っている、というのが必要ですね。
「課長と部長しかできない井の中の蛙以下のおびただしい数のおじさん達、おばさん達、これから長い余生をどうやって生きていくの?」という、かなり映画からは飛んでしまった感想を強く持ちました。
映画は素晴らしかったです。
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