ヌイグルマーZのレビュー・感想・評価
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ストーリーじゃなくてファクターを楽しむためのギザカワユス作品。
井口昇監督作品だったり、劇判が“特撮”だったり。(この特撮ってのが紛らわしいです。大槻ケンヂ率いるロックバンド名なんです)ご出演が、しょこたんだったり。武田梨奈だったり。キャラクターデザインが鶴巻和哉だったり。そもそも原作が大槻ケンヂだったり。
そういう要素を楽しめるかどうかで、評価が180度変わってくる作品です。
私はほぼ全てが当てはまるので、一周回って楽しめましたけれど。
キャラクターデザインがギザ魅力的だったので、劇場で観ていないくせにAmazonでグッズを買いました。パスケースだとかキーホルダーとかを。ヤフオクでフ、もちろんライヤーやパンフレットやクリアフォルダとかも買い揃えました。
公開当時の私って、月イチで上京してまで地下ドルさんのおっかけなんてやっていた時期で。映画なんてほとんど観ていなかった映画暗黒時代だったの。
DVDは、もちろん買ったです。ギガントカワユス豪華装丁の初回限定版を。
なのに、余計なストーリーだとか、テーマを持たせようとしたところが、逆にマイナスポイントになってしまったと感じました。
Wikipedia調べでは、日本映画史上最多の109体のゾンビが出演とあるんですが、それもあまり効いていなかったように思えました。
もっと、とことんアホらしさを前面に押し出してもよかったのに。そっち方向に振り切ってもよかったのに。
『電人ザボーガー』みたく。
微笑ましいほど失笑してしまうチープな特撮シーンはさておいて、アクションはしょこたんが結構がんばっていらっしゃいました。華麗なヌンチャクさばきは見ていて心地よかったです。ヌンチャクはオーケン直伝かな?あのモコモコのヌンチャクって、しょこたん自前の物だったらしですね。←なんで!?
もちろん、武田梨奈のキレッキレのアクションは言うに及ばずです。戦う女子って美しい。
そして驚いたことに、斎藤工がご出演なんですよね。
まだお仕事を選べない時期だったのかな?
てか、過去のご出演作品一覧を見てみると、選べないんじゃなくて、選ばないばないタイプなんだ(笑)
観たことはないけれど、過去出演作品ってタイトルで全てがわかってしまうような作品が多いじゃなですか(笑)
『きょーれつ!もーれつ!古代少女ドグちゃん』とか『ロボゲイシャ』だとか『吸血少女対少女フランケン』だとか。斎藤さん、井口監督と縁が深いのかな?私の好きそうな作品ばかりです。全部観ていないのですけれど。
猫ひろしのキャスティングはかなり残念だったかなぁ。虐げられし情けない男子を演じさせるなら、他にもっと候補があったと思うのに。“情けない”なんて書いたから、誰とは申し上げにくいのですが。
いっそ、ここを逆張りをして、むしろ斎藤工が演じていてもよかったかも。
何だかんだ言いながら、ギザカワユスだから全てを許せる作品でした。
でも…純粋に映画として採点するなら、この評価も致し方ないかなぁ。
余計な情報なんですが。しょこたんのかつての戸籍上の本名は紆余曲折があって、平仮名でし“ょ”うこじゃなくてし“よ”うこだったそうです。
相も変わらず映画とは無縁なところで、偏った知識が増える一方です。
テッド、ゾンビ、ショコタンのヌンチャク
武田梨奈推しの映画
まず、真っ当な人にはウケないウルトラ級アホ映画である。
ロリータファッションのドジッ娘がクマのぬいぐるみと合体、“ヌイグルマー”として悪と戦う!
ツッコミ所は100じゃ足りないくらい。
何故クマのぬいぐるみが動いて喋れるようになったか、何故ゾンビが現れたか、一応それなりに設定はあるものの、これは井口ワールド、とことんヘンなのが見たい!
ヒロインと姪の確執、社会の日陰の存在のヒロインや敵のボスなど、センチメンタルでチープであればなお良し!
イケメン斎藤工が歯に青のり付けてなお良し!
ギャグがダダスベリしてなお良し!
血が飛び散ってなお良し!
セクシー女幹部がビキニでソバ食べてなお良し!
敵の女の子4人がお○ぱいビームしてなお良し!
キモいおっさんが赤ちゃん服でバブバブしてなお良し!
金をドブに捨てた~!…と思ってなんぼ!
主演は中川翔子。
でも、武田梨奈がヌイグルマーと敵の女幹部の一人二役で美味しい所を持っていって、誰がどう見たって監督の武田梨奈推しの映画。
元ネタは大槻ゲンヂの小説。
大槻ゲンヂらのバンド“特撮”による楽曲がいちいたカッコいい。
俺よ何故涙を流す
これ面白いって言う人いるの?w
広い心で愛でる映画
仮面ライダーよりは面白い?
往年の名作に比べたらともかく、今年の仮面ライダーよりは面白いかなと。
最初「中川翔子も、よくこんな企画引き受けたなぁ…」と思いながら見ていましたけど、ノリノリで演じている彼女を見て、むしろ「オタクアイドル”しょこたん”でないと成り立たない企画」だと思い直し。
ロリータファッションの女の子が宇宙から来たぬいぐるみと合体して変身する…という一発芸。原作あるみたいですが、未読です。
制作費の半分くらい、中川翔子のギャラなんじゃないの?と感じる位。
ともかく、しょこたんに始まり、しょこたんに終わる感じです。
映画自体はB級アクション映画。
特撮もハリウッドなどとは比べるまでもなく。
敵キャラを演じるのが、別の意味で有名になっちゃった”猫ひろし”というのも一興。
特撮物は男優陣に比べて女優陣のメジャー化が少ない印象ですが、市道真央は地道に頑張っているみたいで何より。
年齢制限がついてますけど、「おっぱいビーム」をやりたかったが為にわざわざ年齢制限付けたのでしょうか、謎です。
ともかく、大笑いすればいいと思います。
井口監督作品だからこれでOK。
微笑ましい気持ちにはなりますが、決して面白くはないです。
特撮と一部機械化した少女が好きな監督が。
特撮とカンフー映画が好きな主演を連れてきて。
(好きだけど体は動かないので)体が動く女優さんも連れてきて。
という色々な方の夢が詰まった作品。
作品に対する愛は十二分に伝わるし
アクションシーンの部分部分は楽しかったんですがね。。
まず中身が薄い。
上映99分の中で同じような映像が何回も出てきて辟易。
冒頭のゾンビ表現とアクションシーンは先日観た「黒執事」よりは幾分マシでしたが同じ映像が以降繰り返し過ぎ。
一般ゾンビが登場する時の映像はほぼ同じ。
シチュエーションが少々違った所で。。というのが正直な感想。
吹き出る血の表現も初回は兎も角、何回も観ると欺瞞が前に出過ぎて観るに堪えない。
それから役者の演技に難有り。
主役の中川翔子は毎月「映画秘宝」の連載を楽しみにして先日発売された「しょこたんの秘宝遊戯」を買う位は好きですが。
正直、色々とキツい。
終盤のヌンチャクアクションは良かったですが全般的には厳しい。
ヌイグルマーを演じる武田梨奈。
アクションは流石キレがあって良かったんですがね。
おそらく役者さんとして顔出し出来ないヌイグルマーでは…という配慮のもと作られたキルビリー が酷かった。
取って付けたような髪型と口調。
後半の棒立ち具合も残念でした。
ジャニーズ系のアイドル映画に比べれば幾分はマシですが、それでもなぁ…というのが正直な感想です。
時間が60分程度で、鑑賞料が1,000円程度であれば許せる本作。
映画を年間数本しか観ない方にはオススメしませんが。
本作の監督/役者が好きな方や特撮が好き過ぎる方ならばオススメです。
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