オールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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これはバッドエンド。オリジナルの韓国版も観てみたい。
これはバッドエンド、結末は予想以上にきつかった。大金持ちの精神異常者が異常な時間と金をかけて人でなしのアル中を苦しめるという話。犯人の父親の自殺シーンは無茶苦茶リアル。戦闘シーンも良くできている。監禁ビジネスの親玉役はてっきりローレンス・フィッシュバーンかと思ったら別人だった。観終えてから知ったのだがそもそも韓国映画のリメイクで、原作は日本の漫画とのこと。漫画を読む趣味は無いが韓国のオリジナルは観てみたい。
オリジナルのハードルは高い。
パク・チャヌクのオリジナル版を見た時の衝撃は忘れられない。当時、映画館での鑑賞でまさにスクリーンに釘付けになった。
本作も単体ではけして悪い作品ではない。ミステリーとしては申し分ない出来だと思う。
しかし、やはりオリジナルで描かれた人間の業の深さみたいなものには太刀打ちできなかった。
オリジナル版とは少し違う工夫を凝らした本作のどんでん返しも娘のテレビ映像がフェイクだろうなとすぐに気づいてしまった。この辺はやはりオリジナル版を観てない人のほうが楽しめただろう。
スパイク・リー監督のセンスが光る作品ではあるが、やはりオリジナルのハードルは超えられない。
韓国オリジナル版の方が衝撃が大きかった
日本の漫画が原作(土屋ガロンと嶺岸信明)
韓国映画 「オールド・ボーイ」は2003年製作
ハリウッド版「オールド・ボーイ」は2013年製作(リメイク)
韓国版を先に見てから、こちらを観たのですが、韓国版が「エグすぎて」、ハリウッド版がライトな作品に感じてしまいました。十分重い内容なのに。恨みつらみの復讐ものは、やはり、韓国映画か・・・とも思ってしまいました。しかし、ハリウッド版も悪くはなかったです。ストーリーはこちらの方がわかりやすいです。韓国版観賞でラストはわかっていましたが、もし、オチを知らなかったら、ハリウッド版も十分、びっくりしたと思います。
なんといっても、主演のジョシュ・ブローリンが男気ムンムンでタフガイでなんだかかっこいい。しかし、解放されてから、むやみやたらに、簡単にあまり関係のない人まで殺してしまうのでびっくりしました。20年間監禁されていたのに、身が軽すぎて強すぎるし、20年の老化も感じられなかったです。(友人のチャッキーもあまり年を取っていなかった)
謎の黒幕(エイドリアン)の復讐の動機が、韓国版よりは複雑で気持ち悪かったです。動機としてはこちらの方が納得できるかも。でも、ちと、わかりにくかった。黒幕の父親とその娘が庭でいけないことをしているところを主人公(ジョー)が目撃して、それを周囲に言いふらしたことによって、父親が一家惨殺してしまい、父親も自殺(黒幕である息子だけは一命を取り留めた)・・・少しややこしい。このストーリーだけで、1つのドラマができてしまいそう。
ラストについては、自分は韓国版の方が好きです。雪の中、親子がひしと抱き合って、主人公が微笑んだような泣いているような表情でエンディングになるところが、哀しくて美しく、どんな意味があるのか、いろいろ考えてしまいました。
ハリウッド版では、結局、黒幕からもらったダイヤモンドで、監禁料を払って自分から無期懲役を望んだってことなんでしょうか。あの笑みはなんだったのか?
原作の漫画は1巻だけ読んでみました。1巻だけなので、何とも言えませんが、監禁中は中華料理が出されていて、監禁後、中華料理店の名前を調べて、味で店を探していく・・・という経緯は、ハリウッド版そのもので、原作に忠実でした。ジョーのヘアスタイルも漫画の主人公に近かったです。
お気に入り!
ジョシュ・ブローリンとエリザベス・オルセンでリメイクすると知ってから公開をすごく楽しみにしていました! とても良かったです! オリジナル版は観ていないのですが、長い間監禁され、その後に復讐という流れだけは知っていて、オチは知らずに観ました。 観賞前夜に「まさか協力してくれるあの女性が成長した娘だったりして!?」という考えが何故かふと急に浮かび、本当にその通りでした(笑)! 衝撃のラストでしたね~。 よく考えたというか何というか・・・大好きな映画がまた1つ増えました! この映画からエリザベス・オルセンにハマりました(笑) ラストで手紙の内容がナレーションで聞こえながら2人のその後を描く場面、大好きです、どういう新生活を始めたのか気になります。 血のつながりを告白するかどうかはともかく、僕だったらずっとそばにいますが(笑) ベッドシーンでジョシュ・ブローリンがエリザベス・オルセンの肌に触れた時の息づかいが印象的でした、20年監禁されれば気が狂いそうになるくらい人肌恋しくなりますよね・・・あとこの映画を観るとギョーザやカップヌードルが食べたくなります(笑)
20年間監禁されるなんて頭おかしくなる!
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
原作は未読、韓国映画版は未見です。
20年間監禁されていた男の壮絶な復讐劇は大興奮の坩堝!
凄惨なバイオレンスが炸裂し、血湧き肉踊りました。長回しのアクションが素晴らしい。やっぱり鍛え方が違うなぁ…
黒幕が仕掛けるタイムリミット謎解きゲームの果て、明かされた驚愕の真実に残酷過ぎるやるせなさを感じました。
逆に復讐されていたなんて…。なんにしても恐るべき執念、ゾッとしました。ラストも予想外で度肝を抜かれました。
[余談1]
観たかった最大の理由、大好きなエリザベス・オルセンが出演しているから。しかもヌードを披露し、濡れ場を演じているから。でも、バカでかいモザイクが邪魔だった(笑)。
[余談2]
ラミ・マレックの扱いにびっくり。ハンマーの尖った方で頭を刺されて退場だなんて…。この5年後には「ボヘミアン・ラプソディ」で一世を風靡し、アカデミー賞主演男優賞獲得するとは人生何が起こるか分かりません。
そして、これがいちばん言いたいこと、MCUファミリー出過ぎな件。サノスにスカーレット・ウィッチ、ニック・フューリー、マンティス…「アベンジャーズ」か!(笑)。
※修正(2023/05/14)
思ってたより悪くなかった復讐リメイク
日本のコミックを基にしたパク・チャヌク監督作を、スパイク・リーがリメイク。
韓国版を見たのはもう10数年も前で細かな点はちと不鮮明だが、インパクトは今も脳裏にこびりついている。
突然何者かに監禁された男。長い監禁の末、解放、復讐を誓う。協力してくれる若い女性と出会い、愛し合う。遂に判明した監禁した人物。その動機と、衝撃のオチ…。
これぞ韓国ド鬱サスペンスの真骨頂!
このリメイク版、韓国版にほぼ忠実。なので、話は面白い。
韓国版を未見だったらもっと採点高かったが、やはり韓国版の衝撃度には一歩及ばず。
でも期待値下げて見たせいか、思ってたより悪くなかった。
まず、残念な点。
やっぱり犯人の動機だろう。
学生時代、犯人の妹が父親とヤッてる所を主人公が目撃し、それを主人公が言い触らし、犯人の家族は一命取り留めた犯人以外、父親に殺され、父親も自殺、以来犯人は主人公に逆恨み…って、ちょっとまどろっこしい。ここは韓国版同様、犯人が姉とヤッてる所を主人公に見られ…で良かったのでは?
それから、韓国版で一際印象的な横スクロールの長回しアクション。ジョシュ・ブローリンのファイトは拍手ものだが、ここまで真似なくても良かったのでは…? ちょっと失笑してしまった。
良かった点。
ジョシュ・ブローリンの熱演。
シャルト・コプリーとサミュエル・L・ジャクソンの怪演。
エリザベス・オルセンのヌードとオ○パイ。
そして、衝撃のオチを受けてのラストは本作の方が良かったと思う。
韓国版のそれでいいのかと思うくらいのラストはあれはあれでいいが、本作の方は何か胸打つものがあった。
自分がしてしまった罪を罰する為に再び監禁部屋に戻り、それが“彼女”の幸せの為…。
それを願って、男は微笑む。
復讐の復讐の復讐の復讐
重いよ…重い。救いがない。
父と娘の近親相姦もキツい。
けどジョシュ・ブローリンからどこか滲み出る幼さとエリザベス・オルセンの無垢さに救われてトラウマものにはならなかった。
トラウマになるべき作品なのかもしれないけど、これに関してはならなくてよかった…。
とにかく復讐の続く物語。
同級生の復讐に始まり、
自分を閉じ込めた者に対するジョーの復讐、
ジョーに復讐された無法者の復讐、
そして娘を手にかけてしまった自分への復讐。
ただ疑問なのが、ジョーと娘の行為は同級生の狙い通りだったのかな?初めから近親相姦させようと思ってたのかな?
だとしたらあのベッドシーンで何であんなに驚いてた?って思うし、そうじゃないなら御都合主義な気がするし。
あと同級生の復讐の動機のくだりは、序盤に伏線が欲しかったと思うのは欲張りかなあ。
よくわからん黒幕の正体が同級生で、昔やなことされたんだよーって、後から言われてもなぁ…って思ってしまった。
原作や韓国版はどうだったんだろ。
でもそれらを差し引いても印象深い作品でした。
同級生一家の異常な愛情関係
→娘の正体→自主終身刑
の流れはズシン…ときました。
そしてエリザベス・オルセンの飾り気のなさが最高によかったです。
大変納得致しました
原作は未読、韓国版は見ている人間の感想。
随分前に韓国版は見ておりその時は「えげつない話…」という印象。多分多数の皆さんが抱いている催眠術解決がしっくり来ず、結果だけ見ると地獄みたいな終わり方だったので。
地獄みたいな終わり方が嫌いな人はきっとダメな部類。それが韓国版のオールド・ボーイ。
ハリウッド・リメイクと聞いてあまり好い印象を持てない体質ではあるものの、これは良く出来ていた。納得できた。上からの物言いになるがいい終わり方をしていると思う。頑張ったね!
むしろオチの持って行き方、終わり方だけを言うとハリウッド版の方がしっくりきた。やるせなさを感じつつも綺麗な終わり方だったと思う。娘を作り上げていく手段も半端なく人とお金を使っている感じがよく出ていて『執念』を感じ取れたのはよかった。
そのお金をかけた復讐のおかげでラストの『セルフ終身刑』
も叶ったのだし、全てにおいて「うまいことまとめてるな…」という印象。
ことの根本的原因は韓国版の方がパンチが有ってよかったと思うのだがあの流れにしちゃダメだったのかな。
それとも『父と娘の性行為が原因で、結果同じことをさせる復讐』という流れのほうが初見にとってはショックなのかもしれない。初見じゃないから新鮮な気持ちで見れないのは残念だが。
余談だが、こういう既に知っている原作があるものやリメイクを見る時、あるいはユージュアル・サスペクツのような映画を見る時、一時的にでもその元の記憶を消すシステムが開発されないものだろうか。ドラえもんにねだりたい。未来デパート早くオープンして欲しい。
アクションシーンは韓国版リスペクトが出てて面白かった。あとタコ。韓国人タコ食う、アメリカ人タコ食べない。ちなみに僕はタコ大好きです。
総評として、韓国版のえげつなさをマイルドにしてすっきりとスマートにまとめ上げた今作品は面白かったと思う。好みにもよるだろうけれど、やるせなさ、おぞましさ、復讐度が高いのは韓国版かな。ハリウッド版でも復讐劇としては楽しめると思う。
ただ、監禁部屋が思いの外快適になっていたのと無粋なボカシが興ざめしたので☆4
面白いリメイク作品ありがとうございました。
全体的に微妙な・・・
韓国版を見ずに見てみたんですが・・・
なんか微妙すぎる・・・
オチも個人的にはそんなショックなこと?
言わなけりゃいいじゃん誤魔化せるじゃん?
って思ってしまった・・・
宗教的タブーとか分かるけどそんなもん自分が我慢してだまっときゃ
済む話なんやから大人になれや、とか思って冷めてしまった
オチは納得
復讐に至るオチについては、スパイク・リー版の父親、息子、娘の近親相姦という方が腑に落ちました。フィルムも洗練されていますし、普通に楽しめると思います。
が、作品としてのインパクトは明らかにパク・チャヌク版の方が勝ります。「恨」のパワーが桁違いです。
仕事ばかりで遊びがない
韓国オリジナルは永久ベストなくらい大大大好きなので点は辛め。
スパイク・リーは手堅い監督なはずなのに、どうしても「アラ」が目立つ(アラに見えてしまう)ところに、改めてパク・チャヌクの才能に畏怖する。
っていうか、なぜユーモアのないクソ真面目なスパイク・リーなんだ(笑)
仕事ばかりで遊びがない。
すばらいしエンターテイメント
久々にスカッとしました。マンガが原作とは後で知りましたが、主人公が強すぎたり、斧が刺さったりのコメディー要素、ハッピーではないやるせないラスト、楽しく考える良い作品でした。
面白かった
ジョシュ・ブローリンはすごいイケメンだったような気がするんだけど、とても荒んで老けて怖い顔になっていて、よかった。サミュエル・L・ジャクソンが『ジャンゴ』でもふざけた髪型だったが、さらにふざけていた。
監禁業者、スタッフいすぎで、あんなにいたら情報がすぐに漏えいしてしまうのではないかと思った。
主人公がかわいがっていたネズミの親子を調理してしまうのは気持ち悪かったけど、監禁者の意思を感じさせて、人間がやっているのだなと思わせ、怖さは半減するように思った。何を考えているか分からない不気味さの方が怖いと思う。
アクションはすごくよかった。
「人はテレビで見たものを真実だとすぐ思う」というのは名言。
韓国版と原作をミックスして、さらに変態性を高めていた。近親相姦一家の復讐の物語でもあり、ちょっと同情しづらかった。
ちょっと気になるところはあるものの面白かった。
映画化は他国に任せて貴方は原作をやりなさい
カンヌで審査員特別賞を受賞した作品なので既に映画ファンからは周知されている作品をなぜわざわざリメイクする必要があったのか。ならばせめてハリウッドお得意の脚本術で、救いようのなかったあの結末を何とかハッピーエンドに持っていく力技を期待したのだがそれも当てが外れてしまった。
留意しなければならないのは元の日本の漫画は荒唐無稽なものだということだ。それがパク・チャヌク監督と主演のチェ・ミンシクのバイタリティと存在感によって傑作になっていた韓国版だったが今作では改変したところとしなかったところがことごとく裏目に出ているように思われて仕方ない。
裏目に出た描写の例を挙げるとすれば、
・監禁期間/日本版10年→韓国版15年→ハリウッド版20年
映画版は両方とも主人公の娘がキーとなるのでその成長を考慮しての監禁年数なのだろうが、どうみても主演のジョシュ・ブローリンは監禁前と後では年齢が代わっていないように見える。低く見積もっても30代後半の彼なら監禁後はもう還暦前にならなければならないはずなのにしっかりとムキムキマッチョなのである。これでは20年の重みがどうにも感じられない。
・使用武器
韓国版ではダメージの痛々しさを演出するうえで存分に力を発揮していた金槌だったが、ハリウッド版でそれをやられても銃社会のアメリカでギャング相手にそんなの通用するわけないだろうという突込み待ちのツールにしかならない。金槌にそこまでこだわる必要があったのか。
・敵の攻撃手段
日本版と韓国版では催眠術が使用された。韓国版の主人公の娘との過ちはこの催眠術があってこそのものだったのだが、ハリウッド版でそれをやるには反則だと思われたのか、しかしそのせいで敵はとにかくお金にまかせて主人公を陥れるというもっと反則じみた手段で主人公を攻撃することになる。
・監禁の理由
抽象的な日本版の理由はさておき、韓国版では黒幕の姉弟の悲恋の結末の原因を主人公が作ったというやるせない理由があったが、ハリウッド版では黒幕の家庭崩壊のきっかけを主人公が作ったものの、そもそもその家庭が結構いかれていて、そのいかれた黒幕の復讐が成就するというさらにやるせない結末となってしまっている。
上記された箇所以外にもイマイチな点は散見されるので、おそらく劣化版のリメイクとして記憶されるであろう本作だが、シャールト・コプリーの怪演と、エリザベス・オルセン(フルハウスのオルセン姉妹の妹なんですね)のエロい聖母、ジョシュ・ブローリンの時系列とは逆に作ったのであろう肉体改造術は見どころだといってもいいだろう。
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