マラヴィータのレビュー・感想・評価
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それ以上でもそれ以下でもない
引退したギャングが命を狙われる話です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
15歳以下には見せられません。
子供たちの能力の高さはおもしろかったけど、まあ、予想通りの話でした。
デニーロ感満載で、物まねする人を思い出しちゃいました。
気軽に見るにはいいんじゃないですか。
やっぱりこうでなくっちや。
アメリカのマフィアが、FBIの証人保護プログラムにより、名前を変えて、フランスノルマンディー地方の田舎にやってくる。
このマフィアに扮するのが、いかにものロバート・デ・ニーロ。すぐキレて暴力に訴えるところなどは観ていてどこか懐かしい。
妻のミシェル・ファイファーも、娘も息子も、どこかおかしい。
いや、常軌を逸した生活をずっとしていればいたしかたないかもしれない。
リュック・ベッソンはこのところ精彩を欠いていたように思うが、本作ではなかなかのものであった。テンポもあったし、サスペンスの盛り上げかたも堂にいったものだ。
ひょっとすると、本作もシリーズになるかもしれない。
奇麗にまとまったギャング映画
案外シリアスではないでしょうか。
シリアスな場面や毒気を、力まないシーンで構成されており、この監督の品性が見えますが、逆にさらっとした雰囲気で作品の後味が薄まったように感じられます。
ラストシーン、暗闇を進むバン。
この家族これからの道のりを暗喩しており、バックミュージックも作品にぴったりです。
家族の絆の強さではなく、個々に認め合い独立した精神の持ち主だと判ります。
プロがプロを認めているようで、個々の責任において行動しています。
性別・年代に関係なく、皆自己責任で行動しており、誰も泣き言を言いません。
この強さは、見習うべき指針です。
子供たちは、父親の血を色濃く受け継いでおり、きれいに2等分されている設定が笑えます。
ゴットファーザーの兄弟をより鮮明にした人物設定で、所々ギャング映画の話が、ちらっと出てきて楽しめます。
監督の好きな映画なんでしょうね。
楽しんで撮影したのではないでしょうか。
ポップなマフィア劇場
最初のシーンがグロくて、ちょっとビビりつつみていると、むしろ笑える映画だった。
FBIに匿われつつ生きているのに、マフィアだった頃のクセ?は抜けずどんどん人をボコボコにしちゃう。子供もしっかり親の背中を見て育ってて。音楽も作品に合っていてよかった!
この親にしてこの子あり
殺し屋がとある一家を襲うオープニングは、音楽といい色調といい、往年のフランスのギャング映画を観ているようだ。
大物俳優トミー・リー・ジョーンズも出演しているが、はっきり言って、この作品では脇役。完全に家族四人だけの物語だ。しかも、娘と息子が主導権を握っていると言っていい。
元マフィアながら、どこか人のいい父親にロバート・デ・ニーロがぴったり。少々ヒステリック気味の母親にミシェル・ファイファー。彼女の何をしでかすか分からない雰囲気がいい。この二人が町に馴染もうとすればするほど滑稽で、一般ピープルの鼻持ちならない態度に堪忍袋の緒が切れたとき、そのキレぶりがめちゃくちゃ可笑しい。二人とも楽しんで演じているのが伝わってくる。
それでもやっぱり真の主役は子供たちだ。
鼻っ柱の強さと切ない乙女心を併せ持つ娘のグリー。なかなかキュートだが怒らせるとコワイ。
要領よく校内を仕切っていく息子のウォレンは、早くも大物気取りでハツラツとした可愛さがある。
二人とも、この親にしてこの子ありといった風情だ。
最後のドンパチは、あまり現実的な辻褄合わせをしていないので、気を入れずに愉しんだ方がいい。
2時間弱、ホットなファミリーによる放浪記の一幕を楽しんだ。
グー殴るのは、、
内容は、見慣れた感があり新鮮さを感じないが、デニーロとトミーリーの存在で引き締まった映画になっている。
一番印象にあるのは、娘の喧嘩シーンで意識を失う程、グーで殴るのが意外に面白かった。
総指揮と監督、デ・ニーロとミシェル
小洒落た映画を作ろうとせず、でもちょいと洒落た映画になった感じ?
前知識ゼロで観たので、最初なんだかわかりませんでしたが、観ていくとああ!なるほど!っていう。
デ・ニーロは言わずもがなですが、ミシェルは老いたりとも美人!
そしてこの映画、とにかく!ディアナ・アグロン超可愛い!ですね。
これなら続編ありそうですが、余計にスケールアップしないで続編作って欲しいかなぁ。
豪華過ぎるキャスト面々なだけ・・・?
非常に凄すぎるキャスティングの面々、監督も踏まえ… 一寸無理矢理過ぎ?!じゃないかい。で、趣旨が単純且つお粗末?な作品に仕上がっちゃっていやしないかい?! モォ~っと濃くて深いものを求めちゃったのはいけなのかな?とも、想わせられちゃいました・・・
なんとも中途半端。
マフィアファミリーから抜け出してFBIに保護されながら各地を転々としている4人家族が時に切れちゃって暴力ふるいながら一般の人達にまざって生きて行く様をブラックユーモア含ませながら描いてんだけど何を一番描きたかったか不明…。
ドタバタ喜劇?家族愛?子供の成長?真っ当に生きたいのにそう出来ない悲しみ?
とにかく詰め込みすぎてピントがズレた感じ。
一般市民も意味なく巻き込まれて死んじゃうし、牧師さんも悪人は許さないし…
ラストの兄妹の暴れっぷりにはスッキリしましたが…。
凶犬一家に御用心
『グラン・ブルー』は好きだしヨーロッパのエンタメ映画を牽引する大御所
だとは思うが、僕はリュック・ベッソン自身がメガホンを取ったエンタメ映画を
『レオン』以外面白いと思った試しがない。なのでデ・ニーロを始めとした
豪華キャスト以外にはほとんど期待していなかったのだが……
あら、驚いた。面白いじゃん!
本当にあのヌルくて眠い冒険活劇『アデル』を撮った方なのか
(ファンの方ゴメンナサイ)と疑いたくなるテンポの良さ。
笑えるシーンは多いし、ギャグもしつこくないし、ほんの少しだけ泣けるし、
ほんの少しだけバイオレント。
終盤のアクションもアッサリめではあるが、ほどよく緊張感があって面白い。
そして期待通り、キャストも魅力的だ。
* * *
『アナライズ・ミー』と同様、デ・ニーロのコワモテなキャリアを
逆手に取った笑いが利いている。
バットを握ってアル・カポネに言及するシーンや
『俺がいいヤツである理由ベスト10』には思わず吹き出した。
アメリカ映画の上映会のシーンで上映される映画にはもう笑うしかないっす。
いやいや、よりにもよってその映画かよ(笑)。
(制作として参加しているあの人への目配せかしらん)
輝けるマフィア時代を描いた回想シーンも、
ここのところ今一つパッとしないデ・ニーロが
昔の精彩をちょっぴり取り戻したようでニンマリ。
お父さんがちょっとしたことですぐブチキレる凶犬だからか、
妻も息子も娘もみんな、見た目に反してキレた時がアブな過ぎる。
料理上手で明るい奥さんはナメられるとすぐ放火するし、
かわいい長女は相手が男でも半殺しにしちゃう肉食系というか猛獣だし、
軟弱そうな次男は情報収集と人心掌握術でマフィアの遺伝子バリバリ継いでおる。
ついでに可愛い飼い犬もキレると恐ろし。
特に長女は数学教師にときめいたり、
最後のアクションでも強さより華奢さを際立たせていたりと、
ヒロインを魅力的に描くという点では流石ベッソン監督といった感じだ。
* * *
まあ不満点も少々。
基本は元マフィア一家のおかしな生活を描いた映画ではあるので
強固なストーリーはあまり必要ないと思うのだけど、
話の決着点が見えづらいので少しばかり散漫な印象がある。
また、デ・ニーロとT・L・ジョーンズにもう少し見せ場が欲しかったかな。
二人の存在感が他のキャラクターに埋もれ気味だったので、
渋いオッサン俳優の共演を楽しみにしてた自分としてはちょいと食い足りない。
あと欲を言えば、クライマックス後に一家のその後とかをチョロッとでも
見せて欲しかったかなあ。数学教師の件とか中途半端なままだし。
* * *
ま、不満の大部分は『このキャラクター達をもっと観ていたい』
という気持ちの裏返しでもある訳なので、後ろ向きな不満点ではない。
というわけで、魅力的でアブないキャラクターが楽しく、ちょっぴり
ブラックなサスペンスコメディでした。バッチリ楽しめる出来でしたよ。
なんだかんだでベッソン監督のエンタメ映画の中では
『レオン』の次くらいに楽しめたかも。
〈2013.11.16鑑賞〉
落ち着いたアクション映画
この映画は、なにも考えずに楽しく観れるアクション映画だと思いました。
内容もそんなに難しくなく、たまに笑えるシーンも・・
けれども、やっぱりマフィア映画には、ロバート・デニーロが一番だと改めて思いました!
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