劇場公開日 2014年5月24日

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ぼくたちの家族 : 特集

2014年5月12日更新

世界的にも注目される「舟を編む」の石井裕也監督が、
全力で向き合った《家族》の映画──
映画ファンの高評価を受けて、次は映画評論家にそのクオリティを聞いた!

石井裕也監督の最新作「ぼくたちの家族」(5月24日公開)の見どころを伝える特集第2弾は、石井監督自身の言葉に基づく解説と、映画評論家によるレビューを掲載。映画ファンたちが感動、共感した同作の魅力とそのクオリティの高さが、別の側面からも浮かび上がる。

家族を演じたのは、池松壮亮、妻夫木聡、原田美枝子、長塚京三の4人 家族を演じたのは、池松壮亮、妻夫木聡、原田美枝子、長塚京三の4人

■監督自らが「言葉で語るのが難しい」と言う本作だからこそ、見て感じて欲しい──
 日本映画を代表する俳優陣が体現する“家族の真実の姿”

見る者の誰にとっても、それぞれの立場で「家族」というものを感じられる作品──それが「ぼくたちの家族」だ。石井裕也監督は、「この映画を言葉で語るのは非常に難しいです。明確なテーマを持たずに映画を作ったからです」と語っている。

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母の病をきっかけに家族がひとつになっていく 母の病をきっかけに家族がひとつになっていく [拡大画像]

「結論を投げっぱなしにしているというわけじゃないんですけど、観客に、どう感じてもらっても構わないというのがあります。この家族の行為をダサいと思ってもらってもいいし、笑ってもらってもいいし、感動してもらっても、辛いと思ってもらってもいいんです。それは、自分にとっての家族というものを考えながら見るものですから」

明確なメッセージを持たせず、「家族を直視すること」に徹したという監督は、だからこそ「芝居の映画になるというか、演技合戦になるのは分かっていた」と言う。余命1週間を宣告され、いわば物語と家族の中心となる存在の母親役を原田美枝子、一家の大黒柱でありながら役に立たない姿をさらす夫役を長塚京三、そして、ぼう然としながらも、なんとか状況を打開しようと奔走する兄弟を妻夫木聡と池松壮亮が演じる。


「若い感性のうちに家族を撮りたかった」石井監督 「若い感性のうちに家族を撮りたかった」石井監督 [拡大画像]

これまではプロデューサーにキャスティングをほぼ一任してきた監督も、今回は話が別。「どういう人に(どの役を)お願いするかが、最も大きな勝負だった」と、ともにキャスティングに臨んだという。そして、その試みは見事に奏功。明確なテーマを持たないことで生じた“果たしてこの映画はどこに進むのか?”という不安を、彼らの演技がすべて払拭した。

「この4人の方たちの演技で、“ああ、こういうことだったのか”と気づかされることが多かったんです。言葉じゃない答えを現場で少しずつ見せてくれた気がしていたのは確かです」


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描かれる家族の姿に、誰もが共感を覚える 描かれる家族の姿に、誰もが共感を覚える [拡大画像]

前回の特集で伝えた通り、独占試写会に訪れたユーザーの実に“100%”が、「今日『ぼくたちの家族』の試写会に来てよかったと思う」と回答している。それは、この家族の物語が、誰の胸にも“自分たちの家族”の物語として響いたことを意味する。そしてそれを支えたのは、やはり日本映画を代表する俳優陣が体現した家族のかたちだ。

「1年以上かけてぼくらが準備してきたものを、俳優は一瞬の芝居で凌駕(りょうが)するんです。そうしたうれしい驚きを見たいがために計算しているところはありますけど、俳優はそれをはるかに越えてくる。その瞬間を待っているんです。今回は特にそうした瞬間がありました」

妻夫木、池松、長塚、原田の4人の家族、そして黒川芽以、ユースケ・サンタマリア、鶴見辰吾、板谷由夏、市川実日子ら脇を固める共演陣まで、“見て感じる”ポイントにあふれた俳優陣の熱演に注目だ。


■“映画評論のプロ”の目に、本作はどう映ったのか?
 映画ファンに続いて、映画評論家が作品の本質を受け止めた──

試写会に参加した映画ファンの感想を伝えた第1弾特集に続いて、今回は映画評論のプロによるレビューをお届け。男性ライター、女性ライターそれぞれの目に、「ぼくたちの家族」はどのように映ったのか?

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