ぼくたちの家族のレビュー・感想・評価
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ラッキーナンバー8
とにかくリアル。
一週間という言葉に呆然となる男3人。
長男は地獄。緊迫感につのるイライラ。こわくて吐きそうになる。
借金の大きさに小さくなる男3人。当事者を回避したような態度の弟君はB型なのか。兄貴がいるからオレはいいや的な奴だとシュンペイを見ていたが....母のために無心で奔走する姿に非常に心うたれた。5年という言葉をきいて心に火が灯る感じが表情にあったし、まだまだやれるという心の声が全身から出ていた。ラッキーカラーのタクシーに乗り込む姿に前半とのギャップもあって泣かされた。
治療の余地があると言う言葉に涙する男3人。
困った事が起きた時にこそ家族の真価が問われる。問題は山積みで、まだまだこれからだが思い合える気持ちがあれは乗り越えていける。
兄貴の嫁さんも家族、これから生まれてくる子供も家族。ほんとうに良い作品。
期待しすぎて失敗した
なんて言葉は実在しないんだな、やっぱり。
すごく期待して観ても、ちゃんと期待に応えてくれる映画がある。
原作がいい、脚本がいい、台詞ひとつひとつがいい、俳優の演技も最高。でも、その面白さの核は言葉にできない。
そんな映画が。
原作が実体験を基にしている、と知って納得。ここまでいい話は嘘だけで作ることはできない。そして原田美枝子さんの凄さを味わうだけでもみる価値があります。
(イオンシネマの名作リバイバル上映で観ました。)
埋もれた良作
今回、リバイバル上映にて観賞しましたが、この作品全く知りませんでした?
今週はロードショー不足なので観るものがないなあと思っていたら、偶然にも大好きな原田美枝子さんの主演作がリバイバルで!
朝いち上映のみでしたが早起きして行って来ました。
これが大当たり、もっと多くの人に見てもらいたい、いい作品です。
独立して会社を立ち上げたが、そこまで儲かってない父。 元引きこもり...
独立して会社を立ち上げたが、そこまで儲かってない父。
元引きこもりで、柔軟性がないくらいマジメな長男。
適当に見えて、周りへの気配りを見えないところでしている次男。
脳腫瘍で余命1週間と診断され、実は300万以上の借金があった母。
しかも、父も会社と自宅ローンという借金を抱えていた。
男3人は、それぞれ不器用ながらも母を気遣い、長男の嫁を気遣い、男同士も気遣う。
それが痛いほど伝わってる。めちゃめちゃ感情を揺さぶられるというわけではないが、それがじわじわ出てくる。特に長男の嫁にそれぞれが頭をさげ、転職活動していた事実を知らされる、その場面が一番よく出ていた。
妻夫木くんは、ちょっとかっこいいフツーさを持っているようなイメージだが、役によってそれが豹変する。すばらしい役者さんだと思う。
病気モノでも好きな映画
よかった!単純によかった!
難病ものは苦手やけんさけるんやけど
池松君出てるしなあ…というそれだけが目当てで見た(大好きである)
母の病気がきっかけて家族の関係性がかわってくる。
男三人の葛藤がわかりやすく表現されてると思った。
池松君見たさに見ただけに
池松君がよかったー!!!
軽いちゃらんぽらんな次男な印象から
最後の手術シーンの涙。
一緒に泣きました。
母役の原田さんの演技も圧巻。
よくある難病ものとは少し違う、
見た後気持ちがあたたかくなる
素敵な映画だったと思う。
これも最後にタイトルが出るやつ
妻夫木聡の顔で終わるから、ぼくたちってことで納得のいくラストカット。エンディング曲の軽快な感じも湿っぽくなくていい。
三好って山梨県なのか。
原田美枝子がきれいにみえないのは役作りなのかと思うとまた凄い。
男家族のキャスティングがいい。
鶴見辰吾の外科医が泣かせる
映画館で観たかった、、、
これが正直な感想です。
DVDで見たのにも関わらず、映画館で流しているような不思議な気持ちになりました。
私も4人家族で男三人女一人だから、共感できる部分がたくさんありました。
でも4人家族じゃなくても十二分に共感できる部分はあると思います。
家族やその周り、すべてのキャストが名演技です。
ただ個人的には、涙腺崩壊のキーパーソンは池松さんでした。
彼一人の演技に号泣しました。
この映画は私の人生の宝物にしたいです。
私の家族や映画の中の家族。それぞれの家族の形があって、それぞれの苦...
私の家族や映画の中の家族。それぞれの家族の形があって、それぞれの苦悩が人1人違うけれども、当たり前だけれども、
そんな当たり前のことを改めて思い知らされました。
最後を観客に委ねる感じも好きでした。
ダメな男達がかわいい。
初めての石井監督作品でしたが…
深刻なテーマを淡々と緊張感を保ちながらも時にはコミカルに笑が込み上げる演出に石井監督の唯一無二のスピリットを感じました。
妻夫木聡演じる兄の、問題から逃げずに1日1日、一歩ずつ前に進もうとする姿にも感動しましたが、池松壮亮の天然な弟の演技にも和まされた。
誰にでも、起こりうる問題なので、この主人公の姿勢は教訓としても胸に留めて起きたいと思える作品でした。
今後の石井作品も観てみたいと思いました。
苦しい時こそ家族が試される
みんなどこか足りなくて頼りない。しかし、力を合わせ助け合う気持ちから成長していく様子は、見ている側に勇気を与える。
前半の絶望加減がかなりキツイが、ハッピーエンドにまとまっているのでよかった。
こういう時こそ笑おうよ
小さな会社を経営する父。
元引きこもりだった長男は企業勤務で妻が妊娠中。
ちゃらんぽらんな次男は大学留年。
東京郊外に暮らすごく普通の家族。
そんな家族の中心は、いつも明るい母。
所が最近、言動がおかしい。
病院で検査すると、脳腫瘍で余命一週間と宣告される…。
早見和真の実体験を元にした小説を、石井裕也監督が映画化。
話題作続くが、これまた手堅い手腕を遺憾なく発揮。
母の余命宣告をきっかけに、出るわ出るわの家族の問題。
父の会社は経営難、父母合わせて大借金。
家族はとっくに崩壊していた。
父は頼りにならず、長男と次男で何とかしなくてはいけない。
崖っぷちの状態で、母の再検査と受け入れてくれる病院を探す…。
話的にはよくある家族の崩壊〜再生物語だが、実にきめ細やかに描かれていて見入ってしまう。
病状が悪化した母は家族への本音を吐露。父や息子たちは耳が痛い…。
長男に至っては「あなた誰?」と忘れられ、さらには妻に尻に敷かれていている。
かなりシビアな面も。
このシビアさからの、感動への昇華が絶妙。母を救おうとする事で、バラバラだった家族がまた一つになっていく過程には、誰もが感情移入してしまう。
病院を探す次男に訪れる、ラッキーナンバー“8”とラッキーカラー“黄色”には結構ウルッとなった。
悪い事ばかり続く訳じゃない。
キャストは皆、名演!
妻夫木聡は、真面目だけが取り得だった長男が吹っ切れて、家族の為にがむしゃらに奔走する姿を見事に体現。
池松壮亮は、いい加減なように見えて、根はしっかりしている次男を好演し、ひときわ印象的。
長塚京三のダメ親父振りも巧みながら、原田美枝子が言うまでもなく巧い。病状が悪化し子供のように無垢になる様は可愛らしくもあり、宣告された時の叫びは悲痛。
誰もが、家族の一員。
誰にも、降りかかる出来事かもしれない。
長く共に過ごしていれば、そりゃあ問題も発生する。
そんな時、母の言葉が心に残る。
「こういう時こそ笑おうよ」
ごく普通の家族の物語こそ、万人が共感出来るドラマになる。
こういう家族モノが好きな自分にとっては大当たり!
後味も良し、自信を持ってオススメの、家族ドラマの良作!
(竹内力がプロデュースしている事にも驚き!)
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