「まあまあ面白かったけど、違和感がすごい。ほぼ全部スベっていている感じで、何か違う。」クローズEXPLODE Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあ面白かったけど、違和感がすごい。ほぼ全部スベっていている感じで、何か違う。
まず気になったのは、最初のテーマソング「I WANNA CHANGE」。
調子が悪かったのかもしれないけど、まったく演奏や歌にパワーがなく、演奏が終わったら倒れそうな感じだった。
最初のテーマソングはぐっと盛り上げて、映画に引き込んでいくところなのに、「大丈夫なのか?」と心配になった。
それから、「ごちそうさん」の杏さんの旦那、東出さんと、「あまちゃん」の前髪クネ夫、勝地さんのコンビでは、NHKの朝ドラではないのだから、何か違うような気がした。
全然強そうではないし、不良という感じがしない。
しかもアクションシーンに、かなりの違和感があった。
その仲間が、この映画の中でも一番弱そうな矢本さんと、「サイタマノラッパー」のマイティ、奥野さんというのもなんとなく違う感じ(すぐ裏切って逃げそう。ちなみにイック役の駒木根さんもちょっと出ていた。)。
それに、柳楽優弥さんが、鈴蘭制覇に一番近い男っていうのも、何か変。
小さいし、小太りだし、顔も髭は生えてるけど優しそうな感じで、番長というより、ひきこもりのニートという雰囲気。
この人が一番なんて「誰も知らない」という感じです。
藤原役の永山さんも、まったく不良の顔してないし、すごく優しそうで「みなさん、さようなら」といなくなりそうな感じ。
加賀美役の早乙女太一さんなど、背の低い韓流スターみたいな感じで、台詞が少ないし、よく知らなかったので、最初見た時は、なんでこんなところで韓国人?と思ってしまった。
東出さんの母親役の高岡早紀さんも、まったく意味わからない。
見た目がちょっと若すぎるような気がしたし、いくら女性が出てないからって、この役はあまり意味ないような気がした。
他のキャストも全然ダメ。
マンガでいえば、キャラ設定がなってない。
もっと強そうか、もしくは笑えるような、魅力的なキャラがほしかった。
実際は弱そうな人が、実は強いということはよくあるけど、映画なんだから映像で表現してほしかった。
ストーリーも、原作とはかけ離れてしまっているし、前2作の雰囲気だけはなんとか出しているけれども、ツッコミどころだらけで、よくわからなかった。
まったく面白くないというわけではなかったけれど、最初から最後まで違和感がすごくて、あまり楽しめなかった。