クローズEXPLODEのレビュー・感想・評価
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3人の子役、タテとヨコ
生意気ながら、「豊田監督、どこへ行く」と思っていたここ数年…本作でようやくホッとしました。撮りたいものを撮りつつも、観る者を振り落とし過ぎず、何これ?面白いかも!と思わせるさじ加減がなかなか。クレジットに脚本=向井康介さんの名前を見つけ、おっ!と思いました。
明らかに二十代、タバコも酒も似合い過ぎのおっさんになりかけた若者たちが、学ランを着てケンカしまくる…これは当然、壮大なフィクションです。やべ演じる完全なおっさん•片桐が言うように、鈴蘭は、何でもありの遊び場。失われた場所だからこそ、存分に暴れ回れるのかもしれません。
粗々しくツッコミどころもありますが、細部がしっかり効いているなと感じました。特に、3人の子役(テッペンをめざす2人のかつての姿と、中古車販売店の子ども)とやべ演じる片桐。片桐の視点が、若者たちの過去と未来、物語の過去と未来…を巧みにつなぎます。そして、タテとヨコの対比のおもしろさ。背丈のある東出演じる鏑木が、画面中央に立ちはだかり、延々と平行移動していく画は、それだけで魅せるものがありました!
重箱の隅をつついてあれこれとやかく言わず、素直に楽しんでほしい作品です。
黒く暗く、陰鬱と
「クローズ」シリーズを観るのは初めて。豊田利晃監督の作品が好きなので、元々このシリーズが気になっていたこともあって鑑賞。
同じく豊田監督が手がけた「青い春」(2002年)の屋上を彷彿とさせる真っ黒な校舎の落書き、荒い筆致で連なった名前、学校と周辺の町という閉鎖的な世界で繰り広げられる日々、映し出されるのは薄曇りの空ばかり。陰鬱を打ち破ろうともがき苦しんで到達するのは爆発。
所詮彼らは学生(あるいは、元学生、現ヤクザ)という肩書きに縛られている。それと同時にどうしようもなくその場所に結局は愛着を持ってしまって。その幼さ、若さというか情熱というか、愚かさというか…。こんなぶっ飛んだ不良にも学校にも全く縁はないけれど、時折彼らの抱える苦しさに一緒に胸を締め付けられるような思いがした。
スケールが小さいから良いんですよこの作品は。それによって演出される“脱出できない息苦しさ”みたいなものが魅力だなと。
最後の車屋のシーンのおかげでやけに明るくなってしまった気もするが…まあ、あの場所が守られたのは素直に良かったねって思う。
まあ、これはこれ。
2024
7本目
2回目の鑑賞。
クローズZERO,zero2とまあまあ面白かった。
当時これが出る時は期待した。
自宅近くの駅で撮影もあったし笑
まあ、これは原作ともZEROシリーズとも違うしかな。
演技派よりイケメン推揃いって感じ笑
永山絢斗、柳楽優弥の2人が良かった。
東出昌大…見た目のかっこよさ、高身長、スタイルバランス。実写シリーズでは1番の見た目だと思う…が
なんせ演技が、終始目力に意識している演技にみてるこっちが疲れる。シャドーボクシングのシーンも悪くないのに最後の戦いでは腰の入ってない猫パンチ…
でも見てくれはカッコイイ。
これ岩ちゃん?とか一ノ瀬ワタル!少し痩せてんじゃん!とか改めて発見ありました。
あいわらず、やべきょうすけ演じる片桐拳は出川に見えちゃう。
と、初観より見所ありなのでこの評価。
いまいち
脚本、監督が悪いのかな・・・?
豊田に撮らすなぁ!!
出だしは恒例"THE STREET BEATS"で仲野茂がオーナー役"OLEDICKFOGGY"のエンディングと音楽面で少しは好きにやれた感、銭湯ではハードコア・パンクな刺青集団、MASATO以外にはex鉄アレイ"Katsuta"まで、鬼丸やKEEと豊田組が入り乱れる。
脚本に企画が悪い、豊田利晃に罪はない、言い方が悪いが魅力を感じられない役者陣、勝地涼は華奢すぎて中学生にしか見えない、相変わらずやべきょうすけの存在感がウザったい。
豊田監督には「青い春」って不良映画の傑作がある訳だし、三池版や本作も原作漫画の世界観を台無しにしているのは間違いない事実で"ZERO"と比べる必要がない!?
小栗旬より東出昌大、山田孝之より柳楽優弥、三池崇史より豊田利晃、ZEROよりEXPLODE??
大根主人公
東出くん…。
カラスたちもここまで…かな
高橋ヒロシの人気コミックをオリジナルストーリーで映画化した青春アクションの第3弾にして、新章。
前作から5年振りの新作だが、設定は1年後。
源治たちの卒業後、在校生や転入生たちによる鈴蘭の新たな抗争が始まる。
久し振りに見た前2作がなかなか楽しめた理由の一つが、監督やキャストである。
この世界観にドンピシャの三池演出、小栗ら男気溢れるカラスたちの熱演に馴染んでいた所でのバトンタッチはその後の展開上仕方ないが、やはり残念。
新たにメガホンを取った豊田監督の演出は前2作までの雰囲気を継承。でも明らかに三池演出より高揚感に欠けた。
東出昌大はミスキャストであった。演技云々以前に、啖呵切っても迫力無く、温厚そうな彼にこの役は似合わない。
別に彼だけでなく、早乙女太一ら新キャストにカリスマ性や熱気男気の魅力が弱い。前2作のキャストがどれほどハマっていた事の証しか。
新キャストでキャラが立っていたのは、勝地涼と柳楽優弥。特に柳楽の存在感は群を抜いており、本作でバイオレンスな役柄もイケる事を証明し、「ディストラクション・ベイビーズ」に繋がったのかなと。なので、一年・早乙女にあっさり負けてしまい、もっと鈴蘭現トップに近い最強に君臨していて欲しかった。
前2作のお気に入り、やべきょうすけと高橋努の続投は嬉しい。この二人居ると、何故か安心する。
後今回、話を詰め込み過ぎた。
鈴蘭のてっぺん取り、ライバル校との争い、拳と牧瀬が働く中古車販売の危機、ヤクザの勢力、東出や早乙女ら新キャラの各々のドラマ…。
ただでさえ新キャラの顔と名前を覚えるまで大変なのに、色々入り乱れて、もう何が何やら…。
主軸もボヤけてしまい、ここはやはり、柳楽破れた後、東出vs早乙女の一本に絞れば良かったと思う。
前2作の焼き直しに過ぎないかもしれないが、新たなトップが現れ、敗れ、また新たなトップが現れ…鈴蘭の伝統は繰り返される。
続きは幾らでも出来そうだが…、
カラスたちの羽ばたきもここまで、かな。
スケールが小さい
ひどい
なんだコレ。
恐ろしい茶番劇。
ひどい幕引き。
今回の原因作った奴が、サラッと退場。しかもラストに笑顔で登場って。
組に所属して、放火までやったヤツが
そんな簡単に足洗えるかボケ。
星0,5にしなかったのは、柳楽優弥のスタイリングが素敵だったのと、広瀬すずが可愛かったから。
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