ジ、エクストリーム、スキヤキのレビュー・感想・評価
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オフビート感あふれる作品。ともかく井浦新と窪塚の絶妙な脱力会話が楽しい
冒頭から崖に転落した洞口の映像はいったい何を意味するのか。仏具店で如来像を買ったりとか、洞口(窪塚)が手作りのブーメランを海に投げるシーンとか印象深いシーンはすべて脱力青春コメディといった感じ。海のあとはすき焼きを食べることになるのだが、すべてが無計画のほんわかした内容。自分を見つめ直すためのひとときの楽しい時間・・・
【2014年視聴】
不器用な主人公が哀れ
そうか、自分だけでぼん気を抜けれてないことに喪失感を抱き、投身‥という感覚で見ていたが、まさかの生還笑
これで抜けれたということで、新たに生きていって欲しいけれども。どうしても抜けれない理由、出てきていない多分もうこの世にはいないもう一人の同級生。何があったかは語られずに、それでもなんとなく伝わる。生還にはずっこけたけど、希望は持てた。
学生時代のグダグダ付き合いを回顧しつつ小旅行気分を疑似体験する
井浦新の意図的か偶発的か分からない謎の墜落事故から始まる奇妙な映像作品。
その後に続く登場人物たちのほとんどかみ合っていないようでいて、何となく進展するボケと突っ込みが最後まで続くことになる。
その間に井浦新のミステリー事象も入ることは入るが、気分としてはどうでもいいような会話の羅列に、次第に面白いような心地よさの感覚も生じてくる。
そしてドライブ旅行の下りになるとなぜかこっちまでウキウキしたりしてね。笑
受け取り方は視聴者によって全然違ってくるかもしれないが、個人的には学生時代と卒業後のモラトリアム期間、その時の友人・恋人付き合いを思い出し、いい気分で見進めることができた。
井浦新の謎は残ったが、それもどうでもいい気分。笑
2回目の今回も楽しめてしまった。
2303--
会話。
独特な作品です。
セトウツミの様な会話が……。ふたりの会話かみ合っているのかどうかが最初わからなかった。 えっ。えっ。と(コントの様な)何なのかわからないけど笑っている自分がいた。
一応。井浦新が主役になっているけど窪塚洋介二人とも主役ですね。このコンビ息が合って流石の演技です。窪塚が本当に自然で掛け合いが上手い。女子二人もよかった。ピンポンから10年ちょっと経って井浦が若さを失っていた。髪も伸ばして老けた感じがした。
鉄橋から落ちて助かったみたいだけどその後がわからずで。どうなったのかなぁ~(変な終わりかた)
もう一つ分からなかったのは。高良健吾が何処に居たのかわからない。
【天才、前田司郎のゆるい脚本に思いっきり、嵌った作品】
- オープニングシークエンスからの物語の展開の妙にはまった作品。-
・大きな出来事が起こるわけではないのだが、この作品は面白かったなあ。
<井浦新&窪塚洋介 ピンポン以来の共演作でもある。>
<2013年11月23日 劇場にて鑑賞>
井浦新が出てる映画で、ピンポンの次に一番いいと思う
井浦新がある時から好きになって、特に「ピンポン」見てから、美しい~と、追って色々見てました。元々モデルだから、着こなしも自分の見せ方もうまいです。でも、どんな役をやっても同じであることに気がついてしまい、残念でした。
でも、この映画の井浦新はいい!ピンポンで一緒だった窪塚洋介との共演だからかな。ああいう会話、大学の男の子たち、してたな。何だか懐かしい思いでいっぱいになった。
ゆる〜い感じか良い良い(笑)
前に観ていたのをすっかり忘れていました(笑)
窪塚さんと井浦新さんの喋りの掛け合いが、まるで芸人のコンビのように息がぴったりで面白かったです!
普通に生きていたらスルーしてしまう、何気ない疑問や思いを、ダイレクトに言葉にして伝える、そんな映画です(笑)
簡単に見えるけど、やろうとすると案外難しい行動を、いとも簡単にやってのける、男二人の世界観が独特で最高でした!
窪塚さんと井浦さんだからこそ実現できた、不可思議な雰囲気に酔いしれるこでしょう。
気がついたら彼らの会話にツッコミを入れている自分がいました(笑)
異様な面白さ
大学卒業ぶり以来に突然大川を訪ねて来た洞口。大川の恋人の楓と洞口の昔の恋人の京子の4人で何故か海へ出かけることに。
どこまでもシュールでどこか切ない笑って泣ける?ケッサクロードムービー。
初めてこの作品を観たとき、時系列のあやふやさや無さ過ぎるストーリー性に面白かったけど多分2度目はないだろうなと感じていた。
そしてまさかの2回目、しかも劇場上映笑、の鑑賞を済ました後に気付いた。
自分この作品すごい好きだ笑。
前述の通りストーリー性は全くないわ、人間関係が複雑そうな割には情報がなさすぎるなど映画としての出来が高いわけではないかもしれないが、窪塚洋介と井浦新、この2人のキャスティングが最高なのと中身のなさ過ぎる学生感丸出しのやりとりが絶妙に面白い笑。
なんとなくこの2人のキャラクターから思うと窪塚洋介が洞口で井浦新が大川なのが普通なんじゃないかなと思う。ボケとツッコミ的な意味で笑。
そこが逆になった上で井浦新のおとぼけのハマり具合と窪塚洋介のツッコミの鋭さが最高に面白い笑。
今まで自分の行動や発言でボケたりおちゃらけたりすることの多かった窪塚洋介がツッコミという受け身のコメディアンに徹していてすごく新鮮に感じたし、井浦新はこんなに変な役もできんのかと惚れ直した笑。どもり方と顔と発言ウザすぎて一緒にいたらめっちゃ殴りたくなる人を好演してた笑。
2人のプチ旅行に付き合う形になった楓こと倉科カナと京子こと市川実日子もステキだ。
海へやってきた楓が大川と2人で歩いていておもむろに手を繋ぐシーンは自分の心を羨ましさで一杯にした笑。
京子と洞口は昔の恋人という設定らしく、2人が並んだシーンを観て、うわあ付き合ってそう!みたいな気分になった笑。
終盤の明かりを落とした旅館のシーンは自分の心を切なさで一杯にした笑。
いろんなレビューで見るけど15年ぶりに再開した学祭時代の友人の役を12年ぶりに共演した2人が演じるという憎いキャスティングもやっぱりいいよね。
ピンポンを知ってる人ならなおのことこの作品の2人の違いと役者としての凄さがわかると思う。
こういう映画っぽくない映画?もたまにはいいなぁと思った。
とにかくこの作品は終盤にて大川がほろ酔い気味に叫んだ
楽しいなぁ!!!!
に尽きると思う笑。
色々気になる描写はあるけど深く考えても理解できなそうだからとにかく4人のダベリと超無駄遣いされる高良健吾を見逃さずに楽しんでもらいたい一本笑。
2015年08月03日(月)1回目
2017年07月07日(金)2回目@テアトル新宿窪塚洋介特集オールナイト
旨みと苦みのスキヤキ・ロードムービー
このタイトルからは内容を推測するのは不可能。
で、本筋は…
15年振りに再会した絶縁状態だった元親友二人。また妙にウマが合って、女二人を連れ立って海を見に行く事に。何故かスキヤキ鍋を持って。
ほとんど予備知識ナシで見たのでシリアスなのかも分からなかったが、これがなかなかいい感じのユルさ。
監督は前田司郎、これが初メガホン、「横道世之介」の脚本を手掛けていた人。
あ~、分かるわ~、この雰囲気、この世界観。
とにかく、そこら辺に居そうな男女の動向をただ眺めているようなものなので、勿論劇的な事は起きず、退屈な人には退屈。
背景や状況の説明も無いようなもの。
唐突に終わるし。
だけど、やり取りはユーモラスで、間の取り方も絶妙で、ついクスッと笑えてしまう。
軽妙な会話劇。
それぞれの気まずい関係性や哀愁なども同時に滲ませる。
冒頭と、所々挿入されるその冒頭シーンの続きは結構しんみり。
実はこれは、ある人物の喪失からの再生の物語。
「ピンポン」以来の共演となる井浦新と窪塚洋介。
個性的な役が多いこの二人が普通の役を普通に演じる辺り、さすがは曲者。
市川実日子、倉科カナも巧い。
さらっと観れました
学生時代の友人が突然訪ねてきて…。会話が面白く、さらさらっと観れました。
ぬるい日常のゆるい会話はクスクス笑っちゃうんだけど、ノドの奥に刺さった小骨みたいなものが時折チクチクして。いい作品だと思いました。
そんなに温度を上げも下げもしない脚本が上手くできてると思いました。京子さんのデボン期のくだりは良かったです。とっこ、ばかに気になりました。
主演の井浦新と窪塚洋介、自然でとても良かったです。お二人ともすごく普通の青年な感じが新鮮でした。
2014.2.8. 井浦新 特集
シネマモード 1
さらば青春の光
青春時代をひきずって大人になりきれないダメな大人たちのグダグダムービー…
かと思いきや違った。
小物としてのスキヤキの使い方がよい。
ムーンライダースも昔の写真も。
窪塚と井浦のコンビにピンポンを思い出したことで作品内での時間の流れと現実の時間の流れがオーバーラップしてなんとも言えない気持ちになったり。
日常はゆるくても人生は容赦無く厳しい。
それが現実。
そんなことを思った。
ぐだぐだ
こんなぐだぐだで成立するのかと思っていたらけっこう面白かった。そしてきちんと示されないまま、死や不穏なにおいを感じさせ、変な緊張感があった。
窪塚の演技がずっと昔に見た窪塚っぽくなくて、似た別の人か弟の方かなと思うほど自然な演技だった。
後からジワジワ来るな
前田司郎は初監督作。もうこれしかない。今までの映像化作品『生きてるものはいないのか』『横道世之介』よりも前田司郎らしい、というのは当たり前か。映画を観始めた頃はぎこちなさが強く、特に役者の気合いが入りすぎてるんじゃないかと思うところも、カットを割るところとそうでないところと、それらはこれでいいのか、など多々考えてしまうところもあったが、終わってみればやはり独特の何かキュッとするものが残る半青春映画、というか青春延長戦映画だった。
当然と言えば当然かもしればいが、案の定、まったく美しいロケ地などではなく、殺風景な、普通映画では描かれないような殺風景な場所で撮られているのがよかった。
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