「洞口すき!!」ジ、エクストリーム、スキヤキ Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
洞口すき!!
生まれて初めて、同じ映画を続けて2回観た!
なぜなら、
井浦様が今まで演じた役の中で(まだ全部観たわけじゃないけど)この洞口っていうキャラクターが一番好きだったから!
挙動不振のアホを演じる井浦様もまた素敵。
っていうのと(まだあんのかよ)、
観終わったあと、全力で「え?????」ってなったから。笑
育児中あるあるだけど、
あれこれやりながら観てるから会話の3割くらい聞き逃してる。
大事な出来事の1割くらいは見落としてる。
しかもこの映画暗いシーンがちょいちょいあって、
遠く離れた台所から観てると停電か?って思うくらい画面真っ黒。
たぶんそういうところに大事な要素が落っこちてたんだな~、とか思って、
終わった瞬間また迷わず再生。笑
2回目見たら3通りの解釈が浮かんだ。
学生の頃から現代文が一番苦手な私だからどっちにしろトンチンカンな解釈なんだろうけど、書いてみる。
どっちにしても主人公は洞口で、社会性がなくて挙動不振でヘラヘラして現実に向き合おうとしない彼がついにデボン紀を抜ける、というのがテーマ。
①海→投身
洞口が、海への旅を経て「デボン紀を抜けよう」と決意した説
洞口は、自分以外の三人がすでにデボン紀を抜けていることを知って、自分もいい加減に抜けなきゃいけないと気付く。
でも、砂浜で京子と話してたときに砂の上に書いてたように、人生の波の中でひときわ大きな「ビヨン」っていう波がないと次の紀には行けないと洞口は思っている。
だから、相当長く続いたデボン紀を抜けるために何か大きな出来事を起こさなければ、と考える。
で、その出来事=崖から落ちて生き延びて這い上がることだ!と思い立って、実行する。
息も絶え絶えになって車に戻って昔の写真を見て、自分もついにデボン紀を終わらせられたことを実感する。
...でもこれだと、最後のシーンで車内に文庫本があることが腑に落ちないからたぶん違うね。笑
人生の波とか関係なく、ただ単純に、友達がみんなデボン紀を抜けていて自分だけ取り残されていたことがショックで自殺未遂したかったのか?とも考えたけど、それは洞口が可哀想すぎるから却下。
井浦様が可哀想な映画は嫌い!
②投身→幻影
海に行ったのは瀕死の洞口が見た夢でした説
そもそも洞口は友達に再会してもいないし、海にも行っていない。
洞口は大川にも京子にも会わずにずっと一人でデボン紀を引きずっていて、挙句、何もかも嫌になって投身自殺を図る。
しかし死ねず、瀕死の状態で大川たちと海に行った夢を見る。
目が覚めて必死で車に戻り、昔の写真を見て、いよいよ自分もデボン紀を抜けなきゃいけないと改めて決意する。
③投身→海
自殺未遂からの生還を経て、昔の友人たちに会おうと決意をした説
一番最後に浮かんだ解釈だけど、これが一番スッキリするな。
これなら車内に写真が挟まった文庫本が置いてあったのも納得がいく。
洞口が足を引きずってるとか体に傷があるとかすれば、③だってすぐわかったかも。
すぐわかんないところがまたいいのかなぁ。
しかしさ、時系列として、投身が先か海が先かで、かなりストーリーが変わってくるよね。
本の件は、京子がうっかり持って帰り忘れたんだって考えれば(ちょっと無理やりだけど)辻褄が合うし。
考えれば考えるほどなんかちょっと怖くなるわ。
って、こんだけ書いて全部まるで違ったらどーしよ!
そして改めて読むと①は我ながら突拍子も無いな。笑
たぶんさ、インターネットとか見ればさ、作者の意図を汲んだちゃんとした解説があるんだろうけどさ!
とりあえず自分の意見を記録しておくことも大事だと思って書いてみた次第!
全然違ったらごめんなさい。
前田さんにも井浦様にも窪塚にもごめんなさい。
まぁさ、人生前だけ見て美しくズンズン進んで行きたいけどさ、
やっぱブーメランみたいに突然戻ってきたりさ、そーゆーのあるんだよね。
砂浜にぶっ刺さったシーン面白かった。
洞口と大川の会話聞いてたら、大学生の頃が一番こんな感じだったな~とか思った。