キャリー2のレビュー・感想・評価
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現代は想像を具体化する
前作キャリーを見た際にその当時の文化や人々の生活を想像した。
今よりも不便ながらも今とは異なるものに価値を見出し、日々を暮らしていた人々がいたはずだ。
舞台であるアメリカのこと、プロムが何なのか、そこにどんな価値があるのかを当時の私は知らなかったし、ヒステリックなキャリーの母の理不尽さの根幹を理解することが出来なかった。
自分の価値観に沿わない出来事ばかりが展開され、主人公の少女もそれに翻弄されていくだけ。
そして起こる惨劇も恐ろしいが、だからこそ『キャリー』は恐ろしくショッキングだった。
一方で続編である本作は非常に現代的な雰囲気が強く打ち出されている。
性に対して奔放であり、友達と下ネタも話す。
タトゥーも自由に入れてしまう。
主人公は抑圧されるばかりだったキャリーと違い、レイチェルでは”弱い”と感じた。
登場人物の多くは確かに嫌な奴らなのだが、全体的に画面が明るく、理解の範疇に収まるのが1点。
やがてやってくる惨劇が分かりきっていることがもう1点。
恐怖を感じにくくさせている要素だと感じる。
映像技術は高くなっているため、グロテスクなスプラッタ面は飛躍的に向上しているので、この方面は前作よりも盛り上がれるかも。
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