インターステラーのレビュー・感想・評価
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さすがクリストファーノーラン
2020年9月21日2回目
IMAXでのインターステラー。やはり、ノーランの映画は、映画館で観てこそ、良さがわかると実感。
内容は、TENETやインセプションに比べれば、比較的、理解しやすい。
映像のスケールの大きさは、群を抜いていて、ノーランの言う観たことのない世界に連れて行かれる感じ。
TENETが難解過ぎてついて行けない人は、一旦、インターステラーを観ると、ノーランの時間に対する考え方が少し理解出来るかも。
2019年3月19日 1回目
SF映画の枠を超えた傑作。
物理学者が監修しただけあって、5次元やブラックホール、重力によって宇宙がどうなっているかなど
未知の世界を知ることができるところも見ごたえあり。
そして、コンピューターが人を超えて能力を発揮する中で、親として子供を助けるために生き残る力は、
コンピューターには埋め込めない。というところに納得。
これからAIにとって代わられない部分なのかもしれない。
なんかよく分からないけど凄い!
異常気象による食料危機に陥り、人類は滅亡の危機に瀕していた。
元宇宙飛行士であるクーパーはトウモロコシ畑を農園して
義父ドナルド・クーパー、15歳の息子トム・クーパー 、
10歳の娘マーフィー・クーパー(マーフ)を養っていた。
ある日、娘マーフの部屋の本棚にある本が
次々と落下するという幽霊現象が起きていることを知らされる。
クーパーは落下した本の位置をよく観察し、
それが二進数のメッセージであることに気付く。
解読するとある地点を示していることが分かった。
マーフと共に向かうと、
そこにはとっくに無くなったはずのNASAの秘密施設だった。
施設の管理者はジョン・ブランド教授。
クーパーのかつての仕事仲間だ。
ここでは新天地への移住プロジェクトが進められていた。
通称ラザロ計画。
48年前に「彼ら」が創造したと言われている土星近くの
ワームホールを通り抜け
見知らぬ銀河にて新天地となりうる第二の地球を
探し求めるという計画だった。
すでにミラー飛行士、マン博士、エドマンズ飛行士の3名が
先行して、移住が期待できる惑星から信号を送り続けていた。
ブラント教授は、パイロットとしてラザロ計画に
参加してほしいとクーパーを説得する。
クーパーは計画に参加することを決めるが、
娘のマーフが強く反対した。
いつ帰ってくるのか分からない。
そもそも帰ってこられるのかも分からない計画へ
参加することを嫌がった。
娘の理解を得られないままクーパーは旅立つことになる。
クーパーは先に出発した飛行士や博士たちの元へ
たどり着けるのか。
そして人類の新天地を見つけることができるのか……というお話。
ストーリー構成はとてもドラマチックで感動的だった。
●娘のことに後ろ髪をひかれながら旅立つクーパー。
娘を救いたい父の思いと人類を救う責任感からくる葛藤が
丁寧に描かれている。
●ワームホールを通り抜け未知の銀河へ
飛び立つロマンがリアリティを感じさせる表現になっている。
実際の科学なんちゃらという根拠を元に光の動きや速度などを
計算してCGをつくったらしい。
道理でリアルなはずだ。
●作戦通りにいかず襲いかかる困難の数々を乗り越えていく
主人公の姿がかっこいい。
ハリウッドらしく「一難去ってはまた一難」という
王道パターンでありながら飽きさせない展開だった。
●予想だにしない新事実の発覚に驚愕する。
そこから導き出したクーパーの答えとは……。
など、観ていて引き込まれる展開が多々あった!
エンディングも伏線を回収し、後味のいい終わりかただった。
しかし……。
相対性理論がどうしたとか、
量子力学がなんだとか、
重力波がなにかしたとか。
光のスピードが変わると年を取るスピードが変わって
向こうの1日がこっちの1年分に相当するとかしないとか。
とりあえず重力というのは、謎に満ちていたらしい。
僕の頭の中はとっくに謎だらけになっていた。
問題を解決する上での根幹となる理屈が
難しくて理解できなかった。
それに「彼ら」って誰なんだ??
話が進めば進むほど謎は深まるばかり……。
でも、それをさし置いておいても面白かった!
何でそう思ったんだろう……?
うーん。
よく分からないからもう1回見てみようかな!
毎回違った面白さ
3回目ですが何か。
タイムパラドクス
以前に送られた探査機により土星のそばにワームホールが作られていて、そこを利用してクーパー、ブランド、ロミリーが旅立っていった。居住可能性がある惑星は三つ。ミラー、マン、エドマンズ博士が着陸した星だった・・・
ワームホール(別の銀河へ繋がってるホール)を難なく通り過ぎ、三つの星を探索して3人の博士たちを救出する任務。最初に選ばれたミラー博士の星は近くにガルガンチュア(なんだかブラックホールのようなもの)があり、巨大な重力を発している。その影響で、その惑星は1時間が地球時間で7年間に相当するという・・・時間の差の概念に愕然とさせられるが、巨大な津波に巻き込まれた一行は一人が犠牲となり、ミラー博士もすでに津波に飲み込まれた後だった。母船に戻るとロミリーが23年間待ってたと言うし、ショックの連続。
その後は意見が分かれるが、クーパーが推すマン博士の星へ。そこで驚いたのはマン博士がマット・デイモンだったことだ!(笑)!氷に閉ざされた惑星だったが、彼は孤独に毒されていたのか、コールドスリープから起きると彼らを裏切り、母船を乗っ取ろうとする。その星をあきらめたはいいものの、地球へ戻るかエドマンズの星へ向かうかでクーパーとアメリア・ブランド(ハサウェイ)は対立するが、巨大なブラックホールが迫ってきた。クーパーが急きょとった行動は自己犠牲で重力を利用してアメリアをエドマンズの星へ送る作戦・・・対立していた原因も、アメリアとエドマンズは恋人同士だったからなのだ・・・
実はこの作品。家族愛をうたったもの。クーパーの娘マーフが子供のころから訴えていた幽霊が実は時空を超えたクーパーのサインだったというタイムパラドクス。相対性理論はこの際無視だ!とのクーパーの言葉通り、量子学の方程式をバイナルで送るというもの。宇宙旅行の途中で子供たちが自分の年齢を超えてしまったという悲しさもさることながら、ラストでは助けられたクーパーが100歳近くのおばあちゃんになっていた娘にマーフに再会するところじゃ思わず涙がこぼれてくる。五次元で作られた三次元なんてところは思わず笑ってしまいそうになりましたけどね・・・
壮大
将来の世代を真におもえば
宇宙映画の醍醐味も満載のうえ、人間や時間の愛しさを感じさせてくれる作品。時空を超えて想いを届けられると思えたら、将来の人達に対して私たちはもっと優しくなれるのかもしれない。ただ、相対性理論など理屈を考え始めると、凡人では頭がついていかない^^
SF
最高密度の次元
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