インターステラーのレビュー・感想・評価
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なんかよく分からないけど凄い!
異常気象による食料危機に陥り、人類は滅亡の危機に瀕していた。
元宇宙飛行士であるクーパーはトウモロコシ畑を農園して
義父ドナルド・クーパー、15歳の息子トム・クーパー 、
10歳の娘マーフィー・クーパー(マーフ)を養っていた。
ある日、娘マーフの部屋の本棚にある本が
次々と落下するという幽霊現象が起きていることを知らされる。
クーパーは落下した本の位置をよく観察し、
それが二進数のメッセージであることに気付く。
解読するとある地点を示していることが分かった。
マーフと共に向かうと、
そこにはとっくに無くなったはずのNASAの秘密施設だった。
施設の管理者はジョン・ブランド教授。
クーパーのかつての仕事仲間だ。
ここでは新天地への移住プロジェクトが進められていた。
通称ラザロ計画。
48年前に「彼ら」が創造したと言われている土星近くの
ワームホールを通り抜け
見知らぬ銀河にて新天地となりうる第二の地球を
探し求めるという計画だった。
すでにミラー飛行士、マン博士、エドマンズ飛行士の3名が
先行して、移住が期待できる惑星から信号を送り続けていた。
ブラント教授は、パイロットとしてラザロ計画に
参加してほしいとクーパーを説得する。
クーパーは計画に参加することを決めるが、
娘のマーフが強く反対した。
いつ帰ってくるのか分からない。
そもそも帰ってこられるのかも分からない計画へ
参加することを嫌がった。
娘の理解を得られないままクーパーは旅立つことになる。
クーパーは先に出発した飛行士や博士たちの元へ
たどり着けるのか。
そして人類の新天地を見つけることができるのか……というお話。
ストーリー構成はとてもドラマチックで感動的だった。
●娘のことに後ろ髪をひかれながら旅立つクーパー。
娘を救いたい父の思いと人類を救う責任感からくる葛藤が
丁寧に描かれている。
●ワームホールを通り抜け未知の銀河へ
飛び立つロマンがリアリティを感じさせる表現になっている。
実際の科学なんちゃらという根拠を元に光の動きや速度などを
計算してCGをつくったらしい。
道理でリアルなはずだ。
●作戦通りにいかず襲いかかる困難の数々を乗り越えていく
主人公の姿がかっこいい。
ハリウッドらしく「一難去ってはまた一難」という
王道パターンでありながら飽きさせない展開だった。
●予想だにしない新事実の発覚に驚愕する。
そこから導き出したクーパーの答えとは……。
など、観ていて引き込まれる展開が多々あった!
エンディングも伏線を回収し、後味のいい終わりかただった。
しかし……。
相対性理論がどうしたとか、
量子力学がなんだとか、
重力波がなにかしたとか。
光のスピードが変わると年を取るスピードが変わって
向こうの1日がこっちの1年分に相当するとかしないとか。
とりあえず重力というのは、謎に満ちていたらしい。
僕の頭の中はとっくに謎だらけになっていた。
問題を解決する上での根幹となる理屈が
難しくて理解できなかった。
それに「彼ら」って誰なんだ??
話が進めば進むほど謎は深まるばかり……。
でも、それをさし置いておいても面白かった!
何でそう思ったんだろう……?
うーん。
よく分からないからもう1回見てみようかな!
毎回違った面白さ
3回目ですが何か。
タイムパラドクス
以前に送られた探査機により土星のそばにワームホールが作られていて、そこを利用してクーパー、ブランド、ロミリーが旅立っていった。居住可能性がある惑星は三つ。ミラー、マン、エドマンズ博士が着陸した星だった・・・
ワームホール(別の銀河へ繋がってるホール)を難なく通り過ぎ、三つの星を探索して3人の博士たちを救出する任務。最初に選ばれたミラー博士の星は近くにガルガンチュア(なんだかブラックホールのようなもの)があり、巨大な重力を発している。その影響で、その惑星は1時間が地球時間で7年間に相当するという・・・時間の差の概念に愕然とさせられるが、巨大な津波に巻き込まれた一行は一人が犠牲となり、ミラー博士もすでに津波に飲み込まれた後だった。母船に戻るとロミリーが23年間待ってたと言うし、ショックの連続。
その後は意見が分かれるが、クーパーが推すマン博士の星へ。そこで驚いたのはマン博士がマット・デイモンだったことだ!(笑)!氷に閉ざされた惑星だったが、彼は孤独に毒されていたのか、コールドスリープから起きると彼らを裏切り、母船を乗っ取ろうとする。その星をあきらめたはいいものの、地球へ戻るかエドマンズの星へ向かうかでクーパーとアメリア・ブランド(ハサウェイ)は対立するが、巨大なブラックホールが迫ってきた。クーパーが急きょとった行動は自己犠牲で重力を利用してアメリアをエドマンズの星へ送る作戦・・・対立していた原因も、アメリアとエドマンズは恋人同士だったからなのだ・・・
実はこの作品。家族愛をうたったもの。クーパーの娘マーフが子供のころから訴えていた幽霊が実は時空を超えたクーパーのサインだったというタイムパラドクス。相対性理論はこの際無視だ!とのクーパーの言葉通り、量子学の方程式をバイナルで送るというもの。宇宙旅行の途中で子供たちが自分の年齢を超えてしまったという悲しさもさることながら、ラストでは助けられたクーパーが100歳近くのおばあちゃんになっていた娘にマーフに再会するところじゃ思わず涙がこぼれてくる。五次元で作られた三次元なんてところは思わず笑ってしまいそうになりましたけどね・・・
愛は時空を超え、大切な人を守る
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
鮮烈な映像体験だった。美しい親子愛に心が震えた。こんなにも心を揺さぶられる映画を観たのは初めてかもしれない。長尺も気にならず、ラストシーンまでずっと没入していた。
宇宙の描写がとにかく美しい限りである。一言では形容出来ない圧倒的な世界観に度肝を抜かれ、まるで実際に宇宙空間に浮かんでいるかのような臨場感に驚嘆させられた。
謎の存在が用意したワームホールの内部や、特異点(ガルガンチュア)のビジュアルがとても独創的で、徹底した科学考証由来のイマジネーションが迸る感動的なシーンだった。
スペースシャトルのシーンなど、出来る限りCGに頼らず、特撮が使われている。クリストファー・ノーラン監督のこだわりが炸裂し、実物だからこその迫力に息を呑んだ。
中でも特に、爆発による慣性で回転し続ける宇宙ステーションに、ランダーのドッキングを試みるシーンが素晴らしい。
船内は慌ただしいが宇宙空間は無音と云う対比がハラハラに拍車を掛け、緊急事態も宇宙にとってはなんでもないことなんだなと、その雄大さを見せつけられたように感じた。
様様な要素の見事なアンサンブルによって醸し出された面白さと迫力は、「2001年宇宙の旅」に匹敵すると思う。
監督曰く、製作時には同作が念頭にあったそう。
リスペクトを捧げる強力なライバルを据えたからこそ、それに勝るとも劣らない傑作を生み出せたのかもしれない。
主人公と娘の、時空を超越した愛と絆がエモーショナルだった。壮大なSFにも関わらず、物語が収斂した先はパーソナルな出来事と云う「スター・ウォーズ」形式である。
父娘を容赦無く引き裂くウラシマ効果の洗礼にどうにもならないもどかしさを感じたが、それがクライマックスの感動に繋がっているだなんて、最高のカタルシスではないか。
愛は観測出来ないけれど確かに存在していて、強い力を持っていると実感させられた。たとえ遠く離れていても大切な人とは愛で繋がっていて、そして愛に守られているのだろう。
[追記(2020/09/12)]
待望のIMAXで鑑賞。途轍も無い迫力だった。
鳴り響く重低音によって体中がビリビリ振動し、まるでレインジャー号に乗り組んでいるかのような臨場感を味わった。
息を呑み、感動で涙が出て来るほどの迫力を体感した。大好きな本作を最高のフォーマットで鑑賞出来、感無量である。
[以降の鑑賞記録]
2015/? ?/? ?:DVD(吹替)
2017/? ?/? ?:Blu-ray(吹替)
2018/? ?/? ?:Ultra HD Blu-ray(吹替)
2019/10/27:Ultra HD Blu-ray(字幕)
2020/09/12:109シネマズ大阪エキスポシティ(IMAX,字幕)
2024/11/23:TOHOシネマズ西宮OS(IMAX,字幕)
※修正(2024/11/23)
壮大
将来の世代を真におもえば
宇宙映画の醍醐味も満載のうえ、人間や時間の愛しさを感じさせてくれる作品。時空を超えて想いを届けられると思えたら、将来の人達に対して私たちはもっと優しくなれるのかもしれない。ただ、相対性理論など理屈を考え始めると、凡人では頭がついていかない^^
長編だが、飽きずに楽しめる
SF物と思い視聴したが、実際にはドラマ要素が強い映画。
主人公の父親としての葛藤を描いた作品。
序盤の幽霊のくだりが、終盤の展開への繋がりがあるとは予想もしなかった。
5次元と難しい話ではあったが、最終的に親子愛を含めた愛が重要であると言う話。
子を持つ親の立場としては、心打たれる作品。
SF
「愛」は科学的な観察対象になり得るか
5次元を視覚化することはやはり無理なんだろうと思う。地球も太陽系もずっと移動し続けているわけだから、地球上の特定の部分(娘の部屋)の時間の蓄積がああいった形で表現されたことには違和感を感じてしまった。
感動的な場面はいくつかあったけど、いささかご都合主義の筋書きだと思う。
最高密度の次元
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