「親切な大作感」インターステラー にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
親切な大作感
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SFの宇宙というと、どうしても2001年になってしまうのだが、最近のCGバリバリものじゃないところが非常に良い。モノリス風箱形ロボットもなんだか2001年を彷彿とさせる。
三時間にも及ぶ大作で、難しい理論が連発し、ハリウッド的派手な演出が少ないながら退屈せずに最後まで見られてしまう。
ノーラン監督の過去作品と比べても(あるいは2001年宇宙の旅とくらべても)かなり親切な作りをしているからで、おおよその人が見ても「ワケわかんなかった」という感想にはならなそうだ。
そもそもテーマが親子愛ぽいので難しい理論とかわからなくても問題ないともいえるが…
ラストに向かって、色々なことが起こるがそれぞれちゃんとしたハッピーな着地をしていて、見る人にストレスを与えないこともヒットに繋がる要因か?
逆に言うと、万人に受けそうだがコアなファンは生まれないかもしれない。2001年のような…
ということで、非常に見応えはあった。
しかしながらだ!私はこの物語の軸となるストーリーが嫌いだ。環境悪化による食物不足は明らかに人災だろう。最悪な状況を招いておいて、ダメになったら他を探そうというのは実にアメリカ的な考えだ。
足りなくなったら食う量を減らして最悪な状況を招かないのが日本的ではなかろうか。
新天地を求めてソコを発展させる!?
いつまでも成長し続けるという時代遅れ的アメリカ的思考ではなかろうか?
私はこの考え方が嫌いだ。
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