「最高のSFと人間ドラマの融合」インターステラー ブルースさんの映画レビュー(感想・評価)
最高のSFと人間ドラマの融合
通常の劇場で吹替版とIMAXで字幕を2回鑑賞。
ノーランの映画は全て鑑賞済みです。
予告では、面白いのか不安になる感じでしたが
クリストファー、ジョナサン、ハンスジマーのダックとなれば
観ないでいられなくなりました。
観た感想は、今までにないSFと人間ドラマで面白かったです。
本編が始まって見れば、全ての不安は一掃され
SFと人間ドラマが同時に進んで行き、点と点が最後に繋がって行く緻密に作られたストーリー。
ノーラン映画好きなら、誰もが楽しめる映画だと思います。
たしかに、他の映画のいい所取りに思えてしまう部分はありますが
一杯ある映画の中で、全てが似てない映画など存在するはずもなく、娯楽映画として他の映画と比べれば良い作品と思われます。
あくまでもフィクション映画なので、あら捜しをすればどんな映画でもぼろぼろあらが出てくるので、そこは目をつぶっての感想とさせてもらいます。
映画では、相対性理論や科学的な話しがでて来るが、特に説明もないのでそう言った知識がないと、何を言っているのかわからないし、自己完結的や矛盾だらけ、空想論と思われてもしかたないかも知れません。 でも、ある程度知識を身につけて観ると、
ちゃんと相対性理論等の理屈や、現在考えられる宇宙のリアリティへの追求が、映像として作られていると思います。
又、ハンスジマーの音楽も素晴らしい。
ダークナイトライジングでは、満足出来なかった部分もあったが、
今回は、見事に映像と一体となって盛り上げてくれます。
でも、音が大きいとのクレームがあった見たいですが。(笑)
ノーラン映画の素晴らしさは、リアリティの追求と人間的な映画。
これに関しては、映像特典等で見なければそこまで追求しているのかが、他の人にわからないのがとっても残念。
古いのかも知れませんが、過去作品同様にC Gを使いながらも実写にこだわる姿勢も個人的にはたまりません。
わかりやすい映画が好きな方には、時間も長いし退屈なだけかも知れません。
C Gや3D全盛の今、ただ面白いや面白くないでなく
この映画には、人間の葛藤や複雑にいりくんだストーリーと
観た者がそれぞれ、色々な思いを持つ事が出来、色々な想像が出来る映画だと思います。
父と娘の葛藤や、父へのメッセージに思わず涙が出ます。
何回か観ないと、全ての意味を理解出来ないかも知れませんが
是非、IMAXで観てもらいたい作品です。
私はこの映画を観た後、家族と過ごす時間を大切にしたいと改めて、思いました。