「重い。考えさせるいい内容です。」インターステラー 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
重い。考えさせるいい内容です。
『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督の作品。
なるほど、そう来ましたか。一見、人類存亡の危機にあたり、人類が生き延びることが出来る惑星探査に行く・・・と言う話ですが、物語はそう簡単には行きません。って言うか、そう言う話なのか?あんまり書くとネタバレになってしまうので、あまり書けませんが、私は結構期待と言うか、予想を外されました。それが冒頭の“そう来ましたか”発言になります。
近未来ですよね。う~ん、ヤバイな。ここまで地球が荒廃した理由は明らかにされませんが、やっぱり温暖化 and so on なんでしょうか?普通にいまと同じクルマを使っていますし、それほど多い未来の話じゃないですよね。まぁ、昨今の異常気象(ゲリラ豪雨、高温、スーパー台風などなど)から鑑みて、意外に映画の世界になる事に違和感がないのが怖いですが・・・。
劇中「アポロで月に行ったのは、ソ連の経済破綻を狙うための嘘」と言うセリフがあるんですが、これにはビックリ。宇宙を描いた映画で、そんな事を言っていんですか?!それに、映画でそんな事を言ったら、陰謀論者が勢い付いてしまう気がするんですが、大丈夫なんでしょうか?
作品の撮影にあたっては、可能な限りのリアルを目指したらしいです。それは、単に映像的にと言うことだけでは無く、科学的にも、現在の知見で考えうる最高の考証を行ったらしいですね。それは、宇宙のシーンでの無音にも現れています。ただ、やっぱり『インセプション』を作った監督だなぁと思ったのは、物語終盤の5次元の世界に構築した3次元の世界。なんかおもいっきり『インセプション』を思い出しました。そこで物語が破綻したかなぁと思ったんですが、持ち直しましたね。あそこで終わったら、ぶっちゃけイマイチでしたが、持ち直して良かったです。
一つ思ったのが、NASAのロゴが、1975年から1992年にかけて使われたロゴに似た感じなのは何故?いまのMetaballと呼ばれるロゴじゃないんですよね。NASAの協力が得られなかったのかな?
普通の宇宙探索映画ではなく、中々、重い作品だと思いました。