「五次元とは?」インターステラー osincoさんの映画レビュー(感想・評価)
五次元とは?
四次元すら理解できていないのに、大丈夫かな。
難解との前情報から、心して観ないと…と思いきや、ストーリーはしっかりしているし、映像も素晴らしい。
とうもろこし畑のシーンはとても印象的。
冒頭シーンだけでも、それぞれのキャラクターがわかる。どこからか浮遊してきたドローンを、ちゃちゃっと自在にコントロールしてしまう、ただの農夫ではない父の能力。父の無茶振りに応えながら、たくましく聡明な兄妹。
マーフがかわいい。愛しくなる表情と言葉、大人になってからの姿も自然で、違和感なく観ることができた。これってけっこう大事なポイントな気がする。配役の繋がりがしっくりこないと、鑑賞中に意外とモヤモヤしてしまうので。
砂嵐とか、大津波とか、CGが壮大な中、TARSのレトロなロボ感。ユーモア90%?の愛すべきキャラクター。がんばれーと応援したくなってしまう。
ブラックホールの名前である「ガルガンチュア」って、帝国ホテルのお菓子やさんと同じ名前だな?個人的に最近話題になったところなのでタイムリーでした。
元々はフランスの「ガルガンチュワ物語」からきているようです。
さまざまな伏線といい、シーンの切り替えといい、物理学の世界の深い理解といい、すごいです、ノーラン監督。
物理学に造詣が深い方々のレビューをみてから見直しても面白いのかもしれません。
で、五次元は三次元+時間+G(重力)ってことでいいんでしょうか。。素粒子とか量子の世界、もう少し理解していきたい。
宇宙ものって、これでもかという極限状態や、絶望するほどの孤独なんかを見せつけられて、日常のありがたさが身に沁みます。