「壮大なスケール。面白くて映画館で二度見た」インターステラー panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なスケール。面白くて映画館で二度見た
映画館で一度観賞したが、難しかったので翌週に二度目の観賞をした。大体整理出来た。
低評価の人がいることが信じられない。ストーリーを抜きにして、映像だけでも⭐4は取れるでしょう。
映画は現在ではなく、未来(どの位先かは不明だが)の話。その時代には、地球では異常気象が起こり、いくつかの作物は死滅し人類は飢えている。また、植物が減少すれば大気の酸素が不足するので、いずれ人類は絶滅してしまう。そこで、未来の人類が、現在の人類を救うために導く、というのが映画の背景。映画の中で"彼ら"という表現が使われるが、これは未来の人類のことである。
①"彼ら"
"彼ら"とは未来の人類のこと。未来の人類が現在の人類を救うため、土星付近にワームホールを作った。ワームホールは自然では出来ないので誰かが作ったわけだが、それが未来の人類であることは、特異点に入ったクーパーのセリフからわかる。なぜもっと地球に近い所にワームホールを作らなかったんだろう?とか、疑問はあるが気にしたらダメ。"彼ら"はマーフを人類を救う人物として選んだ。
②マーフ
クーパーの娘。冒頭では10歳。以後23年後、51年後と経過するので、最後は83歳?。
ブランド教授に光るものを感じると見出され、ブランド教授に導かれることによって、NASAで働くような優秀な人材になる。ブランド教授が長年研究している方程式を解くことが、ラザロ計画の鍵なのだが、この方程式を解いたのがマーフ。この功績により、土星近くの宇宙ステーションはクーパー・ステーションと呼ばれている。"彼ら"に選ばれた人でもある。
③ガルガンチュア
ワームホールを抜けた先にあるブラックホールのこと。また、事象の境界線という聞きなれない単語が出てくるが、ブラックホールの重力から逃げられるかどうかの境界のこと。その境界を超えてしまうと、ブラックホールに吸い込まれ逃げれない。
④特異点
ブラックホールの中心。光すらここからは出られないので、特異点のことは現在の人類には何もわからない。
⑤ラザロ計画
人類を救うため、人類が移住出来そうな星を発見し人類を存続させる計画。プランは2つある。プランAは発見した星に地球の人類を移住させること。ただし、プランAの実現には、ブランド教授が方程式を完成させる必要がある。プランBは地球から運んだ卵子と精子から人類を作り存続させること。この場合、地球の人類は滅亡する。
⑥クーパー
本編主人公。マーフの父。人類を救うため宇宙に行く。元々、パイロットであったが、現在はトウモロコシ農家だ。またエンジニアでもあったようだ。ドローンをハッキングして制御を奪っている。
クーパーは二人の子供(トムとマーフ)と義父と暮らしている。妻は脳腫瘍?で亡くなっている。
⑦クーパーからマーフへのメッセージ
クーパーはブラックホールの特異点に行く。特異点は5次元空間であるが、"彼ら"によって、マーフの部屋の本棚の裏が沢山ある4次元空間が作られた。この空間では好きな時間の3次元空間を選ぶことができる。クーパーは自分を宇宙に行かせないで欲しいので、過去のマーフにSTAYのメッセージを届けようとした。具体的には、STAYを意味するモールス信号となるように、本棚の本を抜いた。この事象をマーフは幽霊と呼んでいた。
過去ではなく未来を変えるためには今のマーフにメッセージを伝えなければならないことに気付いたクーパーは、現在のマーフの部屋にある腕時計の秒針を振ることで情報を伝えた。
そのメッセージはマーフに届き、マーフによってブランド教授の方程式が解かれた。これによって人類は滅亡を回避出来た。この功績を称え、土星近くのステーションはクーパー・ステーションと呼ばれている。
⑧幽霊
本棚から本が落ちる現象。マーフは父に幽霊の仕業だと言うが、クーパーは信じない。
⑨異常気象
人類滅亡の原因。解決できない。ジャガイモ、麦、オクラは死滅。クーパーの栽培しているトウモロコシも近く死滅する。植物の死滅は食糧難となるだけでなく、酸素不足を招く。
異常気象により砂嵐が発生するので、クーパーは家にあるお皿などの食器は砂が入らないように逆さまにしている。
⑩アメリア(ブランド博士)
ブランド教授の娘。ラザロ計画先発隊の1人エドマンズの恋人。信号のあるマン博士の星か、信号の途絶えたエドマンズの星か、二択を迫られた時に、エドマンズの星を推したが、クーパーに二人の仲を見抜かれ、その選択は否定される。
⑪マン博士
ラザロ計画先発隊の1人で、リーダー。
ラザロ計画では降りた星が人類に適していたら信号を送り、適していない場合は、信号を送らず絶えることになっている。マン博士の降りた星は人類に適さないが、寂しいという理由で信号を送ったクズ。信号を送るか数年悩んだそうだが。
クーパーを崖から落として殺そうとしたり、母船を乗っ取ろうとしたりと、暴走した挙句、自滅する。
⑫時間の進み方
ガルガンチュアの超重力によって、時間の進み方が遅くなる。ガルガンチュアを公転する水の惑星の1時間は地球の7時間に相当する。水の惑星から母船に帰った時、23年進んでいた。
ガルガンチュアの事象の境界線に接近し加速を付けてエドマンズの星へ向かうことになるが、その時は51年時間が進んでしまった。
⑬クーパー・ステーション
マーフの功績が讃えられ、命名された土星近くの宇宙ステーション。
特異点から解放されたクーパーが目覚めた場所。クーパーは空気が残り2分しか残っていない所で、運良く、パトロール?に発見され救われた。
その後、余命を全うしそうな老いたマーフと再開する。マーフにアメリアに会いに行くよう言われ、クーパーはアメリアのいる星に向かって出発する。