「エクソダス」インターステラー 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
エクソダス
クリックして本文を読む
公開当初から方々で言われていた事なんで、今さら書くのも野暮もいいとこだが。
この映画、旧約聖書の出エジプト記(エクソダス)を下敷きにしている。
厄災(イナゴetc)があってその地に住めなくなり新天地を探すっていう話まんま。(その他、長男の病気とか諸々細かいところも似せてる。)
—
出エジプト記は神のお告げで新天地を目指すわけだが、この映画では科学の力で新天地を目指す。
そこが違うと言えば違うのだが。
チャステインの役なんかは盲目に父と科学を信奉していて、「信じる者は救われる」という構造は、さして変わってないのであった。
(宇宙の謎をひもとく理論物理学、必ずしも実験実証出来るわけではない。実証できないという点では宗教と似てるかもというのは言い過ぎだけども。)
—
そういう裏設定と関係なく、映画としては、ボロ泣きするマコノヒーの親子愛一発で十分面白いんで、それで良いといえば良いのだが。
聖書とか理論物理学とか2001年とか組み込みつつ、落としどころは手堅い親子愛。手堅いところがノーランだなあと思う。
--
追記:何も足さなくても理論物理学、エンターテインメントにも哲学にもなると思うんだけどな。ブライアン・グリーンやP.C.W. デイヴィスみたいに。ノーランに求めることではないけども。
コメントする