「男性諸君、必見!」ラッシュ プライドと友情 霜降さんの映画レビュー(感想・評価)
男性諸君、必見!
クリックして本文を読む
1976年当時、まだ小学生であった私は、少年ジャンプに連載されていたサーキットの狼に感化され、スーパーカーブームによりまさに踊らされていた。時に同じくして、F1が日本で第1次ブームを迎えようとしていた。
前年優勝したニキ・ラウダがやはり一番人気で、スタート早々リタイアして残念な序盤戦でありながら、雨の富士スピードウェイをテレビにかじりつくように観ていた記憶がかすかに甦る。
この時、ワールドチャンピオンとなったジェームス・ハントが深く脳裏に刻まれることはなく、むしろ印象に残ったのは優勝したマリオ・アンドレッティであった。
ところが、30年以上の時を経て、この映画を観ることで、ハントとラウダという二人のレースに対する熱き思いと友情関係が背景にあったことを知り、深い感慨を覚えた。
エンディング前に、二人が言葉を交わす場面で、お互いをチャンプとリスペクトしあうところが無性にカッコイイ。
展開が機敏で、まったくだれることのない、あっという間の2時間であった。
コメントする