「やっぱり人生観に変化が起きるかもしれない映画かな?」ラッシュ プライドと友情 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり人生観に変化が起きるかもしれない映画かな?
の映画何と言っても、ジェームズ・ハントを演じたクリスヘムズワースが格好良過ぎる映画なのは言うまでもないけれど、それより、主役のジェームズを完全に食ってしまって存在感抜群で、魅力をスクリーン一杯に撒き散らせていたのは、二番手のニキ・ラウダを演じたダニエル・ブリュールだと思う。
配役の順番から観てどうみても、この作品のヒーローはジェームズなのだが、完璧ニキ・ラウダの物語に仕上がっていたのだった。
そしてこの映画のラストは日本で行われた富士のレース場での、F1決勝のシーンがクライマックスとなっているが、そう言えば、確かに当時のF1記事は大きな話題をさらっていた様に思う。
私は、全くF1の事には興味も無いし、ルールやこの競技の仕組みの事など予備知識も無いけれども、2人のライバルの、男のドラマとして物凄く楽しめる娯楽作品として出来ていたと思う。
生い立ち、育った環境も性格も真逆と言って良い程に全く、個性の異なる2人のレーサーがF1と言う死亡確率20%と言うどえらい勝負の世界で、その自己の記録を競い合う姿を本当にドラマチックに描いていく。
映画では2人の出会いから始まり、力の試し合い、或る時には協力し、助け合い、そしてライバルとして力の限りを尽くして、お互いに競い合うシーンへと本当に様々な見所を沢山用意して、この映画は作品を描いている。
流石は、アカデミー賞受賞監督のロン・ハワード監督作と言うだけある実力満々の作風であったと思う。余談だけれども彼の若い頃は笑顔がチャーミングなイケメンだったけれどもすっかり今では只の禿げ親父になってしまった。されど映画監督の腕はピカイチである。
そして、人生には、即断即決のターニングポイントが巡って来るのも事実だし、その様な事態にこそ、自分はどのような行動をとる事が出来るのだろうか?
本作品を観ていると、とても他人事として、ドラマの世界の事だと簡単に割り切る事など出来ない程に非常に、緊迫感の有るリアルな共感を得易い作風に出来上がっていたと思う。
ジェームズを演じていたクリスは、今丁度「マイティー・ソー」2作目も上映中で彼のファンにとり、嬉しい悲鳴が上がると思うし、どちらの彼の役処がより格好良いかと言えばやっぱりこの「ラッシュ」の彼はヤンチャ坊主の、少年の心を持っている素晴らしい役処で、魅力的だったと思う。そして人生で出会うライバルとは、本当は自分の力をレベルアップさせる事が出来るように送られた、神様からの愛の天使なのかもしれない!
貴方の人生で廻りにライバルがもしいるなら、その人こそ最高のパートナーなのかも知れない。今年になってから楽しい素敵な映画に出会えて、雪が降っても最高に嬉しい日々だ。