「走る棺桶で爆走する無謀な男達の熱いストーリー!」ラッシュ プライドと友情 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
走る棺桶で爆走する無謀な男達の熱いストーリー!
F1については全くの無知。完全にクリヘム目当てで鑑賞。……それが、まさかこんな名作に出会うことになるとは……!
まずこれ、実話なんですね。観終えてから知ってあまりの衝撃にもう1回観ました。あの恐怖のクラッシュシーンも、雨の中の決勝も、なにより二人のライバル関係も全て実話なんですね…。さらに、作中のレースでトップ争いに加わっていたヨッヘン・マスですが、なんと撮影で実際に運転していたらしいです。本人役かは分かりませんが、ファンにとっては堪らない制作秘話なんじゃないでしょうか。
映像、音響の迫力が凄まじく、映画館で鑑賞すべき作品だというのが一番の印象。それもIMAXや4DXなどの、より没入できる環境で。レース中のカメラアングルが素晴らしく、まるで自分が実際に走っているかのような感覚に陥ります。レースの過酷さを極限まで生々しく、リアルに表現した映像はもはや常軌を逸しています。それもそのはず、1シーンのためにマシンの上、下、排気管の上、屋根の上など30台以上のカメラを設置。さらに、ヘルメットにもカメラを取り付けたというのだから恐れ入る。
音楽はお馴染みハンス・ジマー。レースの緊張感を最大限に引き出しております。音響で言えば、ヘルメットのシールド(?)を下げた瞬間無音になるシーン!鳥肌ものです。サーキットを駆け抜ける爆音に大興奮🏎️💨ブォー
そして肝心のお話の中身ですが、とにかく熱い!徹頭徹尾、終始バチバチの二人の関係が最高!途中で仲良くなったりとかもなく!最後までバッチバチの中指立てちゃうくらいの!そして性格も真逆だっていうんだからもう漫画の世界ですね(笑)そんなライバル関係の二人ですが、ハントがラウダの為にブチギレるシーンは泣けます。ラウダもハントを見て生きる闘士が湧いたと。実はお互いに認め合っているのがまた良いですね。
作中、常に感じるピリついた空気はまさにレーサー達の心象を表しているかのようでした。常に死と隣り合わせ。勝利こそ全て。そんな無謀で熱い男達を描いた名作でした!
リバイバルしてくれー!😭