劇場公開日 2014年2月7日

  • 予告編を見る

「吐いた方が調子のいいハント」ラッシュ プライドと友情 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0吐いた方が調子のいいハント

2019年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 今はしがないタクシードライバー(車の中では吐かないでください!)。同じドライバーとして(どこが同じなんだか・・・)雨の日は休みがちになるので、ラウダの気持ちがよくわかる。F1はそれほど興味もなく、普通の車のレースの方が楽しめると思ってたのですが、この映画を観た後では考えが変わってしまいました。どのくらい無知かというと、「たしか日本人にもF1レーサーがいたよね。星野源、真理、仙一、あき、リゾート・・・あれ?名前なんだっけ」というレベルです。その星野も参戦した1976年のF1世界選手権。その年に日本初のF1グランプリが富士スピードウェイで行われたという歴史さえも知りませんでした。完全にF1知らんぷりです。

 そんな大雨の中のレースが中心となっていたジェームズ・ハントとニキ・ラウダ。ドイツでは雨だから中止にしようよという1位を突っ走るラウダでしたが、抜かれるチャンスが減るもんなと言われ、しぶしぶ参戦したラウダ。大事故を起こしてしまい、大火傷を負う姿には痛々しくて見てられないくらい。厳しい治療とリハビリをこなし、復帰するもハントの追い上げが凄い!二人の性格も全く違うライバルでしたが、大火傷の後遺症とか、徐々に友情を感じ始める演出もよかったです。失礼な質問をした記者をフルボッコにするシーンで溜飲が下がる思いにもなりました。

 映画館で観たかった・・・というのが正直な感想。自宅での爆音鑑賞も気持ちがいいのですが、やはり劇場にはかなわない。個人的には、ニキ・ラウダを演じたダニエル・ブリュールのストイックなところが好きだけど、一回でも優勝すればそれでいいや!という考えも好き♪

kossy