「【”賢者は敵から多くの事を学ぶ” 1976年の苛烈なF1 GPレースを舞台にした生き方も性格も違う二人の男が心を交わし合う姿を描いたヒューマンドラマ&アドレナリン大放出のレースシーンも見事な作品。】」ラッシュ プライドと友情 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”賢者は敵から多くの事を学ぶ” 1976年の苛烈なF1 GPレースを舞台にした生き方も性格も違う二人の男が心を交わし合う姿を描いたヒューマンドラマ&アドレナリン大放出のレースシーンも見事な作品。】
ー性格も生き方も違う二人の男が、苛烈なF1レースを通じ、お互いを尊敬し、友情を育む姿を描いたカーレーシング・ヒューマン映画。-
■ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)
オーストリアの裕福な家庭で育つが、父親にレーサーになることに猛反対され、自力で資金を工面して、F1の舞台に立つ。
・綽名
”車のセット・アップの天才”
”走るコンピューター”
■ジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)
イギリス良家に生を受けるが、自由奔放で酒も煙草も好き。けれど一番好きなのは女性で、今作ラストの舞台となる1976年 F1 GP の2週間で“緊張を解くため”に英国航空33名のスチュワーデスと情を交わしたエピソードあり。今作でも同様のシーン多々あり。
・綽名
”F1界きってのプレイボーイ”
”壊し屋ハント”(運転が粗いため)
という、性格も生き方も違う二人が、F3時代からの確執、F1の多くのレースでの苛烈な戦いを通して、友情を育む物語。
■印象的なシーン
・豪放磊落なハントがレース前に必ず、激しく嘔吐する数シーン。
・ラウダが技術屋たちに車体を軽くするために、次々にアドバイスをするシーン。その車で走ったドライヴァーが走行時間が2秒縮まった事に驚く表情。
・ラウダが恋人、マルレーヌと結婚し幸せの絶頂の中、夜中”幸せは敵だ・・”と呟くシーン。
・1976年 ドイツ F1 GPレース ”世界一危険なコース”に降る雨。レース前のドライヴァーズ会議で、レース中止を訴えるラウダに対し、ハントは決行を指示し、ラウダは大クラッシュ。400度の炎に包まれ、病院へ。ハントの悲痛な表情・・。
・ラウダが病院で肺に溜まった膿を吸い出すポンプを苦しそうに加えたり、皮膚移植する姿の横で、TVに映るハントのマクラーレンのレースカーが快走するシーン。
・ラウダが顔面に大やけどを負った姿で記者会見に臨むシーン。彼に対して失礼極まりない質問をした記者に対し、ハントが怒りを抑えられず殴りつけるシーン。
ー 良い漢だなあ、ハント。ラウダに対して申し訳ないと思う気持ちも含まれているんだろうなあ・・。-
・事故後、僅か42日後にレースに復帰し、4位に入賞するラウダ。彼のフェラーリのマシンに群がる群衆。
ー 可成り、心に沁みるシーンである。-
・そして、ハントが総合点トップのラウダに、ポイントで肉薄する中、迎えた富士スピードウエイでのGP最終戦。コースには雨が降っている・・。
1976年の苛烈なF1 GPレースを制したのは・・。
■好きなシーン
二人が”ある飛行場のレーン”で再会し、交わす会話。
そしてモノローグで流れるラウダのセリフ。
”彼は、私にとって、尊敬に値するごく少ない一人であり・・・、”
<F1レースを舞台にした映画では、昨年の「フォードVSフェラーリ」に比肩する作品。苛烈なレースシーンではアドレナリンが大放出し、幾つかのヒューマンシーンでは涙腺が刺激される作品でもある。>
<2014年2月8日 劇場にて鑑賞>
<2020年6月14日 劇場にて再鑑賞>
<2020年6月20日 別媒体にて再観賞>
■補足
当時のパンフレットの中の、故今宮純さんのレビュー「”最速”と”最強”の邂逅~魂のサイド・バイ・サイド」には痺れます・・。
こんばんは😸こちらにレスさせて頂きますね。今日は少し遠出をしました。ある映画を観ました。
ラッシュ プライドと友情 は大好きな映画です。ラストが鈴鹿と言うのも印象的でした。ロン ハワード監督も上手いですよね。
NOBUさんが、ロン・ハワード監督の映画の中から勧めて下さいました。ありがとうございます。映画館で何度もご覧になっているんですね!羨ましい!私も劇場で見たいです。