「お伽話とリアル」グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)
お伽話とリアル
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主演のニコール・キッドマンは、本作でも本物のお姫様のようで、いつ見ても、どの角度から見ても、美しくて気品がある。
グレースケリー自身の作品を鑑賞したことが無いため、どこまで似せてあったのかが分からないが、1人の女性の葛藤を描くというストーリーだけでも、とても興味深かった。ただの女性ではなく、大女優というキャリアを捨てて、一国の王妃へと育っていく姿はシンデレラとは全く違うものであり、実際のケリーはどれほど苦労したのか、、、
愛する人と結婚して、子供を授かることで、女性は幸せになれるわけではない。
そこからどれほど家族の絆を深くできるか。
自分らしく生きていられるか。
子供を守っていけるか。
いろんな責任や試練が待っている。
モナコ王国の王妃となったケリーが、最後には不慮の死を遂げるが、最後までお伽話のような人だったように思う反面、リアリティは壮絶だったのだろうなと思う。
最後のスピーチのシーンはもう一度みたくなる。美しく、気高く、慈愛に満ちたグレース・ケリーをニコール・キッドマンが力強く演じきっている。
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