「ケリーか、キッドマンか」グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 critique_0102さんの映画レビュー(感想・評価)
ケリーか、キッドマンか
これは、キッドマンを見るに尽きる。
他には何もない。史実を変えてもあまり感動もしない。
見るべきところは、そう、キッドマンなのだ。
そう、グレース・ケリーを見るべくしてみたのと同じように、
見るべくしてみるのが、ニコール・キッドマンだ。
本当のレーニエ大公がどうであってもいい。こんな、小心の小物でもいいのだ。
本当のド・ゴールがどうであってもいい。会議になんぞ出席してもしなくても。狡猾さが強調されてもされなくても。
そう、キッドマンの映画だから。
High Noonも、Mogamboも、Dial M for Murderも、
Rear Windowも、The Country Girlも、To Catch a Thiefも
そして、「終の住処」となったHigh Societyも、それはグレースケリーのための映画だった。
だから、この映画がキッドマン「の」映画である以上、これでいいのだ。他に何が必要か。
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