「謎解きと思って見ない方がいい」鑑定士と顔のない依頼人 ほやほやまるさんの映画レビュー(感想・評価)
謎解きと思って見ない方がいい
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ジャンルとしてあえて分けるならミステリーかもしれないけど、謎解きではない。なので、謎解きと思って見ない方がいい。
この物語の醍醐味は、普通そこまでしないだろうという窃盗団の常軌を逸した計画と、その描き方である。
物語は、顔の見えない依頼人に対する不信感に始まり、主人公が抱く恋心と骨董に対するどうしようもない好奇心と共に進行する。が、その全てが入念に練られた彼らの計画だったわけである。まんまと手のひらの上で踊らされていたことに、全てを失ってから気づく。
あまりの出来事に理解が追い付かない人もいるだろう。それでいいのである。それはある意味主人公と同じ感覚なのだから。シンプルな取った取られたでないところがこの作品の良さだと思う。見終わったときは、何とも言えない気持ちになる。
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