「淫靡な世界へようこそ」私の男 せつりさんの映画レビュー(感想・評価)
淫靡な世界へようこそ
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原作を読んでからの鑑賞です。プレミア試写会に行ってまいりました。大人しいけれど、どこか狂気を感じる二階堂ふみちゃんは流石としか言いようがありません。流氷シーンの演技は、観るもの全ての心に突き刺さります。酷く脆くて儚い、彼女の尖った感情。切ないだとか悲しいだとか、そういう感情よりも先に涙が流れました。それ以外で特に心惹かれたのは音響かしら。ベッドシーンの衣擦れの音や流氷同士がぶつかる音、花火の音が物語にリアリティを与えているというかなんというか…。
原作に比べるとエグさは5割減くらいです。淳悟の「おかぁさん…おかぁさん…」と、唾液交換のシーンがありませんでした。私が原作で一番狂気的だと思ったのはあの二つのシーンだったので(笑)
でも、全体的によくできた映画だと思います。映像と音響、演技など全てに迫力があるのでご覧になりたい方は是非劇場で。
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