「二階堂ふみの当たり役」私の男 まおさんの映画レビュー(感想・評価)
二階堂ふみの当たり役
二階堂ふみの怪演が恐ろしい。ヒミズの時は、若さをぶつけている感じだったが、この映画では、女の底知れない情念を中学生から大人になるまで演じきっている。
最初は、孤独な2人がだんだん家族になっていく話なのかと思いきや、そんな甘い話ではなかった。
最後になって実は、翻弄されていたのは、まわりの大人なのかもと感じる。素朴なように見えて、欲しいものはどんなことをしてでも手に入れる。同情していた大人もその彼女の恐ろしい情念までは気がつかなかったのかもしれない。
ラストの食事のシーンでの彼女の目が忘れられない。
コメントする