「淡々と」レイルウェイ 運命の旅路 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
淡々と
英国軍がタイで日本軍の捕虜になる話。
戦争の悲惨さを描いている映画としてはかなり生々しいものの、殺されるには至らずともひどい扱いを受けた、というのが肝ですが、その拷問もそれほど痛々しさは無く、痛めつけている日本軍の態度が理不尽極まりないのは仕方ないが、永瀬の感情がいまいち理解し辛く、後々懺悔の気持ちを表されても「それ本心?」としか思えず、何だか消化不良な作品でした。
戦争当時の内容も淡々としてるし、本国帰ってからのローマクスも、時に錯乱はしても基本的には淡々としてる。全体的に盛り上がりに欠ける内容でした。
(「シングルマン」「裏切りのサーカス」のコリンファースがそのまま演じてる感じ。心の闇に埋没して周囲が理解不能みたいな)
史実としては勉強になったし、ラストの二人の邂逅は良かったので、鬱屈したコリンファースが観たい人にはお勧めです。
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